大阪水曜ほっと集談会一世です。
昨日集談会で、自己紹介で語られた内容から二つのとても大切な学びがありました。
ひとつは、簡単に共感しますと言ってしまうことの危うさです。
私たちは、集談会で出逢う方の症状や悩みについてはある程度知っています。
しかしながらその方の、家族構成、成育歴や職場環境などの症状の背景については、意外と何も知らない。
にもかかわらずあなたは森田的に、ああです、こうですと簡単に言ってしまうことの危うさ。
全体像が分からないのに、部分だけ見てあなたはこうであると言われても悩の渦中の当事者は白けてしまう。
近年発見会で問題視されているアドバイス問題の本質は、このような点にあるのではないでしょうか?。
時間をかけずに、語られる症状からだけで、相手を簡単に理解したと思うことは錯覚であり危険です。
人の人生に勝手にラベルを貼るな!
もうひとつは、女性会員さんが自己紹介で語られた折り合いをつけるとい言葉から学ばせていただきました。
とらわれの最中の私たちは社会との折り合いだけでなく、自分との折り合いもついていない。
残念ながら今でも私自身、すべてと折り合いがついていません。
森田療法の目指すところのひとつは、内外の調和であると言われた先輩会員がおられるます。
ことの是非は別にしてとても参考になった私です。
集談会の自己紹介で語られる内容は、学びの宝庫なのです。
有名な、サン=テグジュペリの「星の王子様」の大切なことは、心で見ないとよく見えないという一節がふと浮かんだ一世です。
そういえば夜間懇親会で女性会員さんから上手な煮物の作り方も教えていただきました。
単身赴任時に、いつも仕事帰りに2割引きのラベルの付いた総菜を好んで買っていたかつての私です。
2021・12・16 一世