大阪水曜ほっと集談会一世です。
このタイトルは森田先生の言葉ではありません。
日本史の教科書で習った旧1万円札に描かれた聖徳太子の遺された世間虚仮唯仏是真から勝手に応用させていただきました。
森田先生の門弟の水谷啓二先生が引用されていたので関心がありました。
さて、コロナ禍で停滞していた経済活動が復調の兆しがあります。
うれしいことですが、打撃を受けていた企業の現場は大変です。
コロナ過での職場環境の悪化や給与ダウンで離職が増えました。
結果として人員が同じかコロナ過より削減されている中で仕事が増えるからです。
企業や組織にとっては関係ない。
還暦を前にかつての30代のように働いています。
こころを病むサラリーマンが増えるのではないかと心配しています。
どうしても費用対効果など数字で捉え小賢しい企業論理が働きます。
真面目な神経質タイプが過剰に仕事を引き受けたりパワーゲームに巻き込まれたりすることを危惧しています。
他人のルールに支配されない、会社の個人の境界線を越えた権限の行使には、NOを突きつけたいところですが、神経質タイプはそれが言えない現実もあります。
まずしっかりと休むときは休み、仕事のやり方については、森田博士の「休息は仕事の転換にあり」を活用することで脳の疲労を蓄積させない仕事術を学びたいものです。
40代の働きざかりに長時間労働と人間関係の悩みから心身ともにダメージを受けた私です。
一つ間違えば循環器系の病から突然死の可能性もありました。
今の20代~40代の若者には、同じ苦しみを体験してほしくない。
どうしても辛ければ、休んでも良い、転職しても良い。
他人の見えないルールに支配されて生きることをやめる。
神経質者には神経質者の生き方があります。
世間虚仮唯森田是真(せけんこけゆいもりたぜしん)
私が勝手に聖徳太子さんの言葉を応用しました。
神経質者は世間基準ではなく、森田療法に照らした基準で生きる。
あまりご縁のなかった、旧1万円札の聖徳太子さんが恋しい一世です。
2022 6.6 一世