大阪水曜ほっと集談会一世です。
このタイトルは、そのまんま森田博士の言葉です。
今日から7月ですね。
今年はことのほか厳しい夏になりそうです。
空調が普及していない、そもそもエアコンがない時代に庶民は、涼を取るための様々な生活上の工夫をしていました。
風鈴、朝顔の棚、井戸水で冷やした西瓜や瓜、蚊取り線香に蚊帳(かや)など昭和の風物詩が消えていくことに一抹の寂しさを感じている私です。
毎日が思うようにならない生活にはそれなりの幸福感がありました。
自然と※ネガティブ・ケイパビリティが養われていたような気がしています。
コンビニもスマホもない時代、自販機もほとんどありませんでした。
すぐに物が手に入らないことによるワクワク感やテレビのアニメがまた来週につづくと終わると待ち遠しく感じたものです。
YouTubeなど存在しない時代、森田療法に関しても書籍や新聞が唯一の情報源でしたね。
初めて10代で自覚と悟りへの道を読んだ時のあの感動は生涯忘れることはないと思います。
生活の発見会の会員になりたての頃発見誌が届くのが、とても楽しみでした。
ところで皆様今月7月号の発見誌はお読みになりましたか?
実は、私たち大阪水曜ほっと集談会の大切な仲間の体験記が掲載されているのです。
2ヶ月連続私たちのすばらしい仲間の方の体験記が投稿されています。
偶然とは思えない一世です。
今月オンライン集談会にご本人が直接参加されて体験記から森田を学びます。
最高に贅沢な学習会になることでしょう!
人が人に寄り添い、癒され、再び自らの人生を歩き始める。
私はそのプロセスとその人固有の物語を聴くことが大好きです。
2022.7.1 一世
※(Negative capability)不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。
容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティ。
イギリスの詩人キーツが発見し、精神科医ビオンにより再発見されたとのこと。
日本では、作家・精神科医 帚木蓬生氏の著書「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」が幅広く知られている。