裏高尾での楽しみはスミレに出会えることですが、
いつも同定に四苦八苦(^^;
山渓ハンディ図鑑『日本のスミレ』の中から、
撮ったスミレの名を探し出すのは私にとっては至難の業です。
今日は私でも同定ができるヒカゲスミレとタカオスミレをアップ♪
もし違っているのがあれば教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。
**********
ヒカゲスミレ(日陰菫)
葉の色が緑からわずかにこげ茶色を帯びているもの、
また、花弁が細いものなど様々…
ヒカゲスミレと思ってセレクトしているときでも
本当に良いのかと迷ってしまいます
タカオスミレ(高尾菫)
高尾で発見命名されたスミレで、
葉の表面がこげ茶色から黒紫色になるものをタカオスミレとしているようです
基本種はヒカゲスミレ、
もしかすると3枚目はヒカゲスミレに分類をした方が良いのかもしれません
( 撮影日:2023年4月3日 )
フデリンドウ(筆竜胆)
去年見た場所ではまばらにしか出ておらず、
遊歩道からもう少し外側で咲けば踏まれずに済むのに…
蕾の状態でいくつかが踏まれていました
ミヤマカタバミ(深山片喰)
花弁の中にもうひとつ花弁があるかのような模様、
虫に受粉を助けてもらうための知恵でしょうか
ミヤマハコベ(深山繁縷)
花径が1~1.5センチほどある大きさなので、
私でも絶対間違えようがない花のひとつです
マルバコンロンソウ(広葉崑崙草)
ユリワサビと間違えてしまいそうな花ですが、
花期はユリワサビより少し遅れて咲くようです
( 撮影日:2023年4月3日 )
今日はキンポウゲ科の花を…
レンプクソウの次に見たかった花、トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)です
ちょうど咲き始めたところのようで、
名前の由来の鯖の尾に似た果実はまだでした
でも、花径1センチに満たない小さな花の繊細な作りにまた感動でした
イチリンソウ(一輪草)
茎葉の間から1本の長い柄を出し、
先端に花径4センチほどの白い花をつけます
花弁は無く、白い花弁に見えるのはガク片で、薄紫を帯びることもあるそうです
ニリンソウ(二輪草)
茎葉の間から通常は2本の柄を出し(時には3本のこともありますが)、
先端に1.5~2.5cmの白い花をつけます
一輪草と同じく、白色の花弁に見えるのはガク片で普通5個ありますが、
今回撮影をした中には8個や9個のものがありました
( 撮影日:2023年4月3日 )
多摩森林科学園に行った翌日、咲いているのではないかと気になる花を撮りに
小仏川沿いから日影沢沿いに行ってきました。
もう一度見たい撮りたいと思っていたレンプクソウ、
2017年4月16日に初めて見たときは、花の様子をきちんと撮ることができませんでした。
今回ちょうど見頃で花もたくさん付いていました。
ただ、とにかく小さな花の集まり…
50枚以上撮ってもなかなか手ごわくまた宿題が残ったような気分です。
**********
先端は4花弁です
周りの4個は5花弁です
レンプクソウ(連福草)
別名:ゴリンバナ(五輪花)
図鑑によると北半球北部に分布する多年草で、
川沿いの竹やぶなどに群生するとのこと
茎の先に5個の花がかたまってつき、
先端の1個は4花弁、まわりの4個が5花弁という不思議な花です。
花径は5㎜あるかないかの小さな花です
( 撮影日:2023年4月3日 )
ハナネコノメ(花猫の目)
以前は日影に大きな群落があったのですが、大雨による増水で土手自体が流されてしまったようです
でも岩に張り付くようにほんの少しだけ生えているのを見つけた時は感動でした
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)
エンレイソウ(延齢草) ユリ科
城山かたくりの里に生えているのよりも2回りほど小さめで、
遊歩道から少し離れた所に生えていたこともあり、
「何だろう」と目を凝らして確認をすることができました
ウグイスカグラ(鶯神楽)
モミジイチゴ(紅葉苺) バラ科
別名:キイチゴ(木苺)
黄色に熟した果実を見つけると、つい摘まんで口に…(^^;
アブラチャン クスノキ科
沢沿いの山を淡い黄緑色に彩ります
雌雄異株で、画像のは雄株で当然花は雄花
アブラチャンのチャンは瀝青のことで、
昔、果実や樹皮の油を灯用にしたことによるそうです
( 撮影日:2023年3月21日 )
今日は白い花をアップ
カントウミヤマカタバミ(関東深山片喰)?
ニリンソウ(二輪草) キンポウゲ科
沢沿いの遊歩道の反対側の群落は、
人が入り踏んでしまったことで一時少なくなっていましたが、
植生復元で立ち入り禁止になっています
そのおかげで随分群復活して、遠目にも白い花がたくさん咲いていることがわかるようになりました
北鎌倉・浄智寺界隈でも群落があり、この時期の楽しみです
キクザキイチゲ(菊咲き一華)
別名:キクザキイチリンソウ(菊咲き一輪草)
城山かたくりの里では、淡紫色のを見ることができましたが、
今まで日影では白色のみでした
白い花弁に見えるのはガク片で、10~13個だそうですが、
一枚目のは6枚、二枚目のが11枚、個体差が結構あるのでしょうか…
( 撮影日:2023年3月21日 )
今日は晴れ!
ではでは…日曜に雨で行けなかった明月院にいざ!
青空に映えるシダレザクラはちょうど満開!!
楽しんできました(^^♪
今日の分のアップは日影の後に…と思っています。
**********
今日から日影の沢沿いに咲く花たちです
カタクリ(片栗)
日影の道路沿いの民家のお庭は野草の宝庫♪
垣根の下の隙間から撮らせていただきました
タチツボスミレ(立坪菫)??
アオイスミレ(葵菫)
高尾でもっとも早く3月に入ると間もなく、沢沿いや遊歩道脇などで咲き始めます
花弁があまり開かない姿から、私でも見分けることができる数少ないスミレのひとつです
ヒナスミレ(雛菫)?
この一株だけしか見つけられませんでした
おまけに花が開いてなくて・・・
昨年の3/20に撮ったスミレ、その時は名前にたどり着けなかったのですが、
たぶん、ヒナスミレ♪
今回撮ったものと葉の形が同じなのと花色から、
ヒナスミレで良いのではないかと思いました
タチツボスミレ(立坪菫)ですよね
( 撮影日:2023年3月21日 )
今日も朝から冷たい雨でした。
でも、おかげでさくらが散らずに週末までもってくれるかもしれませんね。
**********
ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)
アズマイチゲ(東一華) キンポウゲ科
アズマイチゲとキクザキイチゲの見分けは葉の形なのですが、
3枚目がどちらなのかイマイチ判断に迷いました。
どちらでしょうか・・・
キクザキイチゲ(菊咲き一華) キンポウゲ科
葉の切れ込みが浅いように感じますが、、、
キバナノアマナ(黄花の甘菜) ユリ科
肉厚だが柔らかく細長い一枚の葉が地面から生えて、
そのすぐ脇から二枚の小葉を持つ1本の花茎がたち、
その先に数個の花を咲かせるそうです
今年は生える場所が広がったのか、
目が慣れるとここにも、あそこにもと見つけることができました
カントウミヤマカタバミ(関東深山片喰) カタバミ科
花径3センチほどの白い花が俯いて咲く姿が可愛い!
3月~4月に林下に咲きます
ユリワサビ(百合山葵) アブラナ科
あちらこちらで十字型の白い小さな花を咲かせています
ワサビを小型にしたような姿で、辛みや香りもあるそうですが…
撮影中は確認するのをつい忘れてしまいます(^^;
( 撮影日:2023年3月21日 )
サクラは満開、今日はお花見日和でしたねー
今度の日曜まで待てないので、明日はひとりでデジ散歩をしてこようかな…って、
目論んでいます。
**********
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索) ケシ科キケマン属
以前に群落があった空き地跡、石垣の間に「あった!!」
去年は行った時期がずれていてためなのか、見つけられなかったジロボウエンゴサク
数本でしたが見ることができて興奮!(^^)!
4月に行くことが出来たら、もう少し見つけることができるかもしれません
花色は紅紫色から青紫色と幅があり、
今回咲いていたのは淡桃色、自宅近くの市民の森で以前見たのも淡桃色でした
ヤマエンゴサク(山延胡索) ケシ科キケマン属
昨年に比べずいぶん生育場所を広げたようで、植生の管理をしている方々のおかげだと感謝です
花色は個性豊かで、最後の画像のは他とは明らかに色味が違っていました
確か去年もその場所のは青色が濃かったように記憶をしています
( 撮影日:2023年3月21日 )
今日は多摩森林科学園で桜を撮影し、そのあと再度裏高尾へ行く予定でしたが、
日頃の行いが災いしたのか夕べから雨…
ならば、北鎌倉のシダレザクラと支度をしていたら雨が強くなってしまい、
今日は家に居なさいということだと諦めました。
まぁ、こんな日もありますよね(実は良くあるんですが)
**********
今日から数回に分けて、小仏川沿いから日影の沢沿いで撮った花たちをアップします♪
一番手はユキノシタ科のネコノメソウの仲間、3種です♪♪
ハナネコノメ(花猫の目)
とにかく可愛い!!
5センチほどの茎の先に5ミリほどの小さな花を咲かせ、
雄しべの葯の真っ赤と花粉の黄色が美しい
日影では年々少なくなってきているようですが、
流された場所(?)で頑張っているのを見ることができるのは元気をもらえます(*^^)v
ネコノメソウ(猫の目草)
撮っているときはヤマネコノメソウだと思っていました
茎葉がのに対し、茎葉がヤマネコノメソウは互生、ネコノメソウは対生するということと
水辺に生えていたことからネコノメソウとしました
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)
とても地味に見える花…
ですが、雄しべの葯はハナネコノメと同じ赤、花粉が黄色です
葉の色は暗い緑色から褐色を帯びた色で、表面に白っぽい斑紋が入っています
一見すると汚れた葉と見えてしまい通り過ぎてしまいそうですが、
是非是非近寄って、渋くて可愛い花を見てほしいです
( 撮影日:2023年3月21日 )