Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

遺伝子のコピー

2007-03-04 | 医療・病気・いのち
コピー機ができて 半世紀くらい経つらしい
最近ではその性能も上がり
実にきれいに コピーができる

しかしコピーされた物をよくよく見ると
微妙にかすれていたり
気づかない程度の線が入っていたりする

ほとんど完璧に複写しているのだが
インクの出具合や
紙の送り具合
紙側の要因その他で
誤差が出るのであろう

我々は生物である
その基本単位は 細胞である
たった一個の受精卵が分割し 分化し
我々の肉体となっている

細胞が分裂する際には
遺伝子のコピーが作られ
同一の遺伝子が分裂後の細胞にも引き継がれる
のが基本である

だから
自分の体を作り上げている
すべての細胞内には
同一の遺伝情報が詰め込まれている はずである

しかし遺伝子をコピーする際にも
誤差が生じる
ヌクレオチドの配列に違いが生じるのだ

結果
同一個体内でも
別の所にある細胞同士は
遺伝子が微妙に変わってくる

孫悟空が自分の毛を少し抜き
フッと吹くと
大勢の孫悟空が出てくる
しかし 毛の毛根の細胞内の遺伝情報は微妙に違う可能性があり
よくよく見ると
微妙に違う孫悟空達が出てきているのかもしれない


冷凍たこやき

2007-03-04 | 想い・雑感
冷凍のたこ焼きがある
レンジで温め
たれをかけて食べるように書いてある

ところが
熱した油の中に
それを冷凍のまま放り込み
揚げた後に
だし汁をつけて食べると
なかなかうまい
皮がぱりっとして 中はホクホクという状態がベスト

我が家ではときどき食べている
お試しください。

慣れ?

2007-03-04 | 医療・病気・いのち
 動物は自分にとって危険と感じる出来事から身を守ろうとする。天敵に近づかないようにしたりするのはもちろんだが、自身に毒となるようなものは、摂取しないようにする。自分にとってより心地よい場所に移動しようとする。

 人間の場合は、身体を守ることに加え、心を守る必要がある。他の動物に比べ、「考える」能力が極端に発達している人間は、そこから派生する心、情動、感情を守る必要ある。

 例えば、自分にとって耐えきれない状況から、自分の心を切り離そうとする。それが著しいときには、その状況を記憶の奥底に封じ込め、意識にのぼってこないようにしてしまうこともある。

 死が日常となっている面がある医療の現場。仕事に就き、初めて他人の死と対峙する時、やはり大きなショックを受ける。しかし、医療者はその感情に浸るのが仕事ではなく、しなければならない事があるのである。そして、死に対して、心の防護壁を作っていく。それは慣れと言うよりも自衛の策であろう。しかし、感じないのではなく、死への感情は澱のように深く沈潜してくるように思う。

ポジ

2007-03-04 | 想い・雑感
本屋で
生き方に関するものを集めた書棚の前を通り過ぎる

物事のポジティブな面を見つめよう
という趣旨の題名が目に付く

物事の良い面を見つめるというのは
大切なことだとは認めるが
あまりにポジティブを強調されると
いささか疎ましい

物事にはポジとネガだけがあるわけではなく
多面的なものである
良いところ悪いところ
美しいところ醜いところ
役に立つところ立たないところ
はっきりしないところ
などなど
単純に一つの価値基準ではかれないものなのだ

さらにはポジティブというのも相対的なものであり
ある考え方よりはポジティブでも
さらにポジティブな考え方もあるかもしれない

結局ポジティブにというのは
相対的なものであり
何かを基準にして
言い換えれば何かに囚われて判断しているのである

より心を穏やかにしたいのであれば
囚われない
ということの方が
大切だと思う