Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

talor made

2007-03-11 | 想い・雑感
私たちには
見ていて見えていない
聞こえていて聞いていない
というように
感覚器官は情報として受け止めていても
自分では気づいていないことがたくさんある
つまり自覚しない限り
自分にとっては現実になっていないという面が有ると言うこと

癌というのは
一般の方のイメージに反し
なかなか症状が出てこない
症状がないから
癌と説明を受けても
なかなか得心がいかない

癌とすればかなり進行した状態になっても
ほとんど何の症状もないことは良くあることだ
だから医師からは検査結果を見せられ
どの程度進行しているかを示されても
自覚症状と検査結果とのギャップに
癌であることが現実として受け止められずに
そこから逃避してしまう
逃避する心には孤独が巣くい
ときにまやかしの情報でも
自分が信じたい情報に飛びついてしまうことがある

そうならないためには
やはりしっかりと現実を認識し理解する必要がある
その上で治療方法を選択するのであれば
治療をしないという選択肢だって当然ある
その場合は逃避とは言わないだろう
まさに人生の選択だ

医師も患者さんが治療方法を選択する過程を
援助するという心構えが必要だろう
そうなって初めて
治療方法のテーラーメード化だけでなく
もっと広い意味でのテーラーメード
個々の人にそくした医療となるのだろう