ゆっくり歩く
とろとろと歩く
考え事をしながら歩いていて
虫や鳥 猫などが
ふっと目に入ってくることがある
ほっとする
煮詰まった頭にすっと風が通る
自殺者の数が増加していると聞く
年間に亡くなる方の
100人のうち 一人から二人が
自殺によって命を落としていることになる
自身の死に目を奪われれば
周りの事象に目が向くことはないのかもしれないが
自然が語りかける「生」や
人の話し声や生活
などが
その目の前をすっとよぎるチャンスがあれば
中には死出の旅から引き返す人も出てくるのではなかろうか
わざわざ縮めなくとも
短い人生なんだけど