「もう諦めていたから
ちょっとうれしいねぇ」
腫瘍マーカーの一つである CA-19-9が
このところ上昇傾向だったMさん
選択肢となる抗がん剤は使い切ってしまったが
相談しながら
薬の組み合わせを変え治療を継続している
当初からすべてお話しつつ治療を行ってきているので
現状は全てご存知
途中Mさんの心が折れかけ
2ヶ月ほど
治療の手を緩めたが
再度開始したところ
今回はマーカーが明らかに低下傾向
マーカーの動きを見つめれば
それは死を見つめることにも通じる
自己の死を身近に感じながら送る日々
様々な思いが去来することであろうが
少しでも
穏やかな時間を増やせると
いいなぁと思いつつ
治療を ケアを 行う