瞬く間

今年最期の当直
明日は御用納め
まだずっと先と思っていたものが
瞬く間に眼前に

最期を自覚するとき
やはり
過ぎ去った時を振り返り
一時の夢の如き思いとなるのだろうか

自宅での時間

手術が選択肢とはならない進行癌

身近に抗癌剤治療の辛さを見た経験のあるTさんは
抗癌剤治療は受けず
在宅医療を受ける道を選んだ

必要な処置を2回ほどさせていただいたが
あとは自宅で緩和医療を受けておられた

私たちの前では
いつも微笑みを見せてくださったが
心の状態というのは常にうつろう

泣き崩れるようなこともあったとお聞きする
当然ですよね

いよいよ状態が悪くなってからは
ホスピスに移られ
先日永眠された

まだ十代のお子さんを残されての旅立ち
心残りが多かったでしょうが
自宅で過ごされた時間は
とても貴重なものだったでしょう

私たちにとっての今という時間も
実はとても貴重なのですね