Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

自己

2013-01-27 | 想い・雑感
体の中に侵入してきた部外者は
免疫の力で排除される

免疫機構は
自己と非自己を見分け
侵入者によって
内部環境を乱されないよう
監視し続けている

そのお陰で
私たちは生命を維持している

そんな心強い監視力をもってしても
体内に出来あがってしまった癌を排除することができない
ということは
体は癌を自己だと判断していることになる

まあもともと自分の体の中で起きた
細胞のコピーミスの中から癌が出てくるわけだから
表面には自分を示すような標識だらけ
この細胞は己自身だとおもっても仕方がない

今の医学では
癌を治すためには
手術で切除し
抗がん剤という毒で責めあげ
放射線で焼き尽くそうとする
というふうに敵の殲滅を目指しているのだが

いずれ
癌細胞の増殖をコントロールできたり
もとの秩序に従うように更生させたり
という手段が現れ
闘う対象でなくなる日が来るだろう
そうすれば
身内との戦いをしなくて済む

手当て

2013-01-27 | 想い・雑感
手当て
という言葉が示すように
手を当てるというのは治療の第一歩と思っている

定期的に通院してくる人のお腹は
必ず触診するようにしている

またお腹の手術と関係なくても
腰が痛いとか膝が痛いとかいう時は
少しでも痛いというところを
触るように 
そう
手を当てるようにしている

だからといって出来ることは
あまりない場合も多いのだが
ちゃんとお話を聞いていますよということを伝えられるし
私だって気になる場所に手を当てられると
何かほっとするような気がするし
ふと気がつくことを発見できるかもしれないしね