診療にあたっていた中国の耳鼻科医師が
新型肺炎により死亡したとの記事を見かけた
耳鼻科医師ならば普段から
かぜ症状を訴える多くの患者を診療しており
多くの細菌やウィルスに暴露されているから
自然と多くの原因に対する抗体産生能力を備えている
つまり免疫力が高まっている
そのような耳鼻科医師が死亡するとなると
やはり今回の原因ウィルスは新型なのだろう
前近代以前では旅は命がけだったという
それはほとんどの場合歩くしかないという移動手段
山を越える時など転落や山賊の危険
ほとんどの人がいわゆる医療など受けられなかった
などが理由なのだろうが
一山超えれば
それまで旅人が経験したことのない
病原微生物にやられるということも大きかったという
つまり即座に対応できる抗体産生体制を
獲得していない状態でやられるということ
そんな時力を発揮してもらわなければならないのは
様々な異物に対して反応できる
汎用性のある自然免疫
その力を蓄えておくには
普段からの養生が必要なのだが
感染してしまったあとでは手遅れ
免疫力は少し体温が上がった状態のほうが
高まると言われている
熱が出たからと言って直ちに解熱剤で熱を下げてしまうのは
免疫力を十分発揮できない状態にしてしまうこともある
寒気がするからと言ってすぐに解熱鎮痛薬を使うのではなく
暖かいものを食べるか飲むかしたうえで
体を冷やさないようにして
ゆっくり休むというのが大切だと思う
新型肺炎ウィルスに限らず
一般的にウィルスに対する特効薬はないのだから
なおまず体を温めてあげることが必要な時期に服用する漢方薬として
麻黄湯や葛根湯などの麻黄剤がある
そのようなものの力を借りるのもよいかもしれない