浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「心行の解説」より。

2014-02-06 03:42:40 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

           ~ 恩師の「心行の解説」より ~


           「両親に対しては孝養を尽くすべし」


私たちは、お父さんお母さんのご縁を戴かなかったら、この世の存在は許されませんが、
両親は生まれた時からずっと側にいて下さり、あまりにも親しすぎて、
親の有難さが認識できないのです。
親というものは、自分を捨ててでも子を守ろうとし、自分は食べなくても子に食べさせようとし、
自己を犠牲にしても子を育てようとして下さいます。
これこそ「親の心」です。

「あなたの両親は、神様が私たちに与えて下さったお父さん、お母さんですから、その
父と母を敬い、尊び、父母の言葉に従うことは、神を敬い、尊び、神の言葉に従うことだ」
と、神様はおっしゃるそうです。
「両親に対して孝養を尽くすべし」とは、両親の言葉に従ったらよいということです。
親に逆らうことは、神に逆らうことになりますから、それはうまくいきません。
常に両親は神様であると思わさせていただいたらいいのですね。
私が反省をさせていただき、幼い頃のことを思い出しました時、三歳以前の私にとって
お父さんは男の神様、お母さんは女の神様でした。

これは皆さんもそうです。
反省して三歳頃まで溯りますと、みな分かりますが、幼い心でそれを知っています。
だんだん成長してきますと、自我が働き、親の云う事を聞かなくなります。
親に背いて幸せになった人には、あまりお目にかかれません。
ある時期は幸せのように見えても、必ず環境に苦しみを味わっておられるのは、
神様に背いてきたからです。
たとえ親が「烏は白い」と、黒いものを白いと言っても、「ああ白いですねえ」と、
子は受けるべきです。
無茶苦茶を言っている親を子が受け入れた時、親は必ず反省して下さいます。
親に背くから親子の喧嘩が起きます。
両親は神様だと思わせていただいたら、間違いないと思います。
「ああ、そうですか」と受け入れた時に親は改めてくれますから、
親の値打ちを上げるのも、とことん下げるのも子供たちの想念、行為、生き方の中にあります。
高橋信次先生についても同じことが言えますね。
やはり師を称え、値打ちを上げるように弟子は行うべきだと思います。
親に喜んでもらうように生きた時、親はたいへんうれしく、
「親ばか」という言葉が昔からありますが、もう自分のことのように喜んでくれますね。


             ~ 感謝・合掌 ~




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