浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「心行の解説」より。

2014-02-10 00:14:00 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

※ お写真はお釈迦様が好んで法をお説きになられたと言われている
   鷲霊山の山頂にて禅定・瞑想されている我らの恩師「長尾弘」先生です。

       ~ 恩師の「心行の解説」より 


先の続き・・・

ちょうど弟が大学へ行って一年経った時、
今行っている大学よりも京都のほうに良い先生がおられるから、
そちらに替わりたいと言ったのです。
昭和二十年代で、お金が五万円ほどいるというのです。
私の給料が六千円の時です。
その当時にしたら大金ですね。それまでずっと働いて貰ったお金を、
封を切らずに親もとへ送っていたのですね。
そのお金で姉たちの結婚の道具を買っていただいたそうです。
「お前からお金を入れてもらうと全部使ってしまうから、
これからは自分で管理しなさい。
働いたお金は、自分で貯めるようにしてくれ」と、
親から言われたのでそれ以後は家に送らず、自分で貯金をしだしたのです。

六千円の給料で、やっと十万円出来た時に、弟が相談に来まして、
「実家の兄に言うとそんな金はないと相手にしてくれないので、
兄ちゃん、何とかしてくれないか」と言いますから、
「よし、よし、十万円できかたら、これをみなあげよう」と言って、
六千円の給料の中からお小遣い千円をのけて、
毎月五千円ずつ貯金したのが十万円ほど貯まっていたので、
弟は五万円でいいと言ったのですが、十万円あげたのです。
全財産がなくなった時、
スカーッとしたさびしさと、良かったなあという喜びとがありました。

「私はよう行かなかったから、私の代わりにしっかり勉強してくれよ」と言って、
もう一銭も残さず全部弟にやったのです。
ちょっぴりさびしいですが、心が豊かになりますね。
まあ二十歳そこそこの若い時から、そういう体験をしております。
とにかくあれば全部やってしまいますが、また入ってくるのです。
出せば入るということを二十歳の頃から知っておりましたから、
常に出させていただくようにしていました。
いくら出させていただいても、食べるのには困りません。
どこからか与えられます。
そのように生きれば、神様が与えて下さるのです。


          ~ 感謝・合掌 ~





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