恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 六
先の続き・・・
草も木も虫も動物も、
すべてのものが自らの修行をしております。
生きていた時悪いことをしたので、
次の世では虫けらに生まれ変わるというのは、
これはあり得ないことです。
ただ私たちが過ちを犯した時、
「そんな悪いことをしていたら、
今度は虫けらになる」とか、
「蚊になってパンと叩き殺される」とかいうのは、
戒めのためにつくった作り話であって、
人間はあくまでも人間です。
さもないと、進化の法則に逆行します。
すべては進化しています。
動物になったとすると、
退化したことになりますから、
こういうことはあり得ません。
しかし、私たちが虫けらのような想念、
行為をしてこの世を去りますと、
自らの想念によって自分の姿が
そのように変わる時があります。
この世に生まれた時は違います。
犬畜生よりも劣るといわれるような生活を
積んでいてあの世に帰ると、
畜生界という同じような想念行為に
引きずり込まれて、
そこでそのような姿になってしまいます。
しかし、長い長い時間その中にあったのち、
神の愛は私たちの魂の目覚めを
与えて下さるのです。
そして、自分はやっぱり神の子であったと
悟った時に天上界へ救われます。
するとまた、転生の縁を受けて
この世への魂の修行に出ます。
地獄からこの世に出た人は一人もありません。
地獄から直接は出られないのです。
意識はたとえ虫けらになっていても、
長い時間の経過の後、
人間に返って、再び人間として
生まれてきます。
~ 感謝・合掌 ~