~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 七
「過ぎ去りし実在界と現象界の世界なり」
先の続き・・・
九月にまた寄せていただきますと、
私が行く十日ほど前に、
死んでおられるのが分かったそうです。
山の中で、電波の届きにくいところですから、
山の高いところに共同のアンテナを建てて、
そこから各家庭に引いており、雷とか風とかで
アンテナがよく倒れるので、
それを修繕しにちょいちょい皆で山に登るそうです。
そのアンテナのある少し下にお宮の社があって、
もちろん神主さんのおられない社で、木
格子を組んだお堂があるのですね。
それまでに何回も、そのアンテナを直しに四人、
五人と連れだって、
上がっておられたのに気付かなかったのですが、
たまたま私が寄せていただく直前に
アンテナ修理に山に登った方が下りて来る時、
ひょいと社(やしろ)の中を覗きましたところ、
「うわー、えらいものがある」と言って知らせ、
皆が行ってみますと、その社の中で首をくくって
亡くなっておられるのが分かったのです。
えらいもので、発見された時は、
骨だけになっていたそうです。
肉は全部無くなり、白骨化してしまっていたのですね。
ちょうど六月で、これから暑くなるという時期から
七月、八月を経て、もう八月末ぐらいにもなれば
放っておいてもちゃんと骨になるのですね。
~ 感謝・合掌 ~