せろふえ

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クヴァンツ トリオソナタ(フルートとリコーダー)ハ長調

2019年10月07日 | リコーダー
 有田正広が、クヴァンツを録音しようと思ってありったけの楽譜を吹いてみたけど、良い曲がない。しょうがないから、彼の作品と思われるフリードリッヒ大王の「ソルフェージュ」にした、と言うようなことを書いていて、印象的だった。僕はこのトリオソナタは傑作だと思う。メロディーが美しいし、トラベルソとリコーダーの個性も生かしてるし、バランスが良い。トラベルソとリコーダーの曲としては、この曲とテレマンのカルテットそれからドッペルコンチェルトしかない。
 1楽章、メロディーが美しい。2楽章、この八分音符の息の長いというか、息の続かないパッセージ。でも不可能じゃないし、機械的な音の連続の中に含まれる印象的なメロディー、キレイだなと思う。3楽章も綺麗だ。4楽章はヴィヴァーチェなんだからあまり速すぎず。でも3/8だし、多少速くても良いのかな。
 楽譜はHortus Musicus 60

パーセル「ムーア人の復讐」より

2019年10月03日 | リコーダー
 パーセル、ヘンリー Henry Purcell(1659- 1695)
「ムーア人の復讐」より
 パーセルのことは中学か高校か、教科書の巻末(どの教科書も暇になると最後のあたりとか見る(^^;)だったか、音楽室の向こうの天井の下に肖像がずらっと並んで張ってあるのを見たのかで知ったのだと思う。イギリス音楽史上最大の夭折した天才、みたいに書いてあるのだが、一曲も聴いたことがなかった。相当後までブリテンの青少年のための管弦楽入門に使われたテーマしか知らなかった。それはリコーダー用にもなっていて教科書に載っていたのだったか、ずいぶん練習したものだ。
 それこそ最近はオリジナルがずいぶん録音されていて、やっと、なるほど天才かもと思えるようになってきている。
 北御門文夫のリコーダー四重奏曲集に「ムーア人の復讐」よりRondou,Menuetto,Air,Gigue,Airが収められている。全部はやったことがないかもしれない。







バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach ヴァイオリンソナタBWV1019をリコーダーで

2019年09月10日 | リコーダー

 北御門に収められている。
 フラット2つになると、とたんに指が回らなくて困る。
弦楽器だったらやさしいかも知れないけど、木管楽器には難しいと思ってしまうところがたくさんある。24小節みたいな、リズムがずれて行くところが美しいなあ。
 3楽章はチェンバロソロ。名著「クワルテットの楽しみ」に
ピアノと言う楽器はともかくうるさい。ベートーベンの「街の歌」(クラリネット、チェロ、ピアノ)にピアノが完全に休みの部分がある。そうか、全部ピアノは休みでいいじゃん、と弦楽四重奏をやることを決心するのだ。
 と言うようなことが書いてあるのを、いつも思い出す。リコーダーの伴奏なんて、相当欲求不満らしいから、この部分で伴奏なんてやーめた、とならないと良いんだけれど、、、このソロで欲求不満は解消してもらって、また伴奏、お願いします。
 次のアダージョはチェンバロの右手と左手とのきれいなトリオ、と書いて、この楽章だけじゃなく、この曲は全部そうなのだ、とやっと 気付いた。これなら、この曲は弦楽3重奏でもきれいに響きそうだ。
 最終楽章は始め、音が飛んでいるのだけれど、意外に吹きやすい。61小節目のcisの混ざっている順次進行がいつになっても出来ない。

リコーダーのレパートリー






バッハ ヴァイオリンソナタBWV1017をリコーダーで

2019年09月04日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
ヴァイオリンソナタBWV1017をリコーダーで

 1楽章がシチリアーノで、美しい。
 シチリアーノと言えば、フルートソナタのBWV1031のが笛吹きにはとても有名で、ともかく綺麗だけれど、偽作らしい。BWV1035のフルートソナタにもシチリアーノがあって、こちらもいかにもバッハらしく、素晴らしいと思うのだけれど、バッハらしく、少しくすんでいるように感じられる。たしかに1031の方はバッハじゃないかもなあ。
 このヴァイオリンソナタのシチリアーノは1031の様に薄くなく、1035の様に晦渋ではない、なんて言ったら怒られるかな、すごく美しいと思う。
 他の楽章ももちろんとても美しくて、傑作。
 2楽章、アダージョ、付点は三連譜と合わせるべきか、ずらせるべきか、、、チェンバロは三連譜と八分音符を同時にやらなければならない所があるようだし、ちゃんと付点でやるべきなのかな。
 4楽章16分音符に三個ずつスラーがかかっていて、ずれて行くところ(後半の最初)が好き。


マンチーニの「ソロ」

2019年09月02日 | リコーダー
マンチーニ 、フランチェスコ(1672~1737)Mancini, Francesco (1672- 1737)
 マンチーニはアレッサンドロ・サンマルティーニの後塵を拝した(^^;)ナポリの作曲家らしい。
 リコーダーソナタを12曲残してくれていてIMSLPに登録されている。何曲か吹いたがとてもいいと思う。

リコーダーのレパートリー

ショヴォン 、フランソワ ティビアード TIBIADES

2019年08月22日 | リコーダー
ショヴォン 、フランソワ  François Chauvon (活躍時期 1710-1740)
 故本間正史のフレンチ・オーボエの芸術がすばらしくて、その中に収められているショボンも知り、IMSLPに登録されているのだ、うれしく楽しんでいる。ショボンについてはクープランの弟子と言うことくらいしか知られていないようだ。
ティビアード TIBIADES 「フルート、オーボエのための新しい分野の作品と、ヴァイオリンのためのいくつかのソナタ」
 短3度あげるとか、あるいは4度あげればリコーダーでも楽しめるのだが、フレンチGクレフで書いてあるのだ。どちらもむずかしい!やはりCDで聴いている曲はイメージがつけやすいというか、影響されやすいと言うべきか。
 曲集の名前「ティビアード TIBIADES」というのはTibia つまり動物の脛骨から作った古代の長い笛のことだそうだ。(http://blog.livedoor.jp/klangredeconcert/archives/53603188.html クラングレーデ コンサート事務局ブログ)

さんぽ (となりのトトロから)

2019年08月16日 | リコーダー

 沖縄バンドで二公演。ひとつは学童保育で、もう一つは老人ホーム。
 小学生相手に「さんぽ」をやったのだが、ピアノ譜にイントロのメロディーが書いてあるので、これさいわいとリコーダーで吹かせてもらったのだが、これが難しいのだ。まいった。いや、だいぶ練習したのだが、できない。難しい!本番は頭にくるほど指が回らなかった。
 この難しさは、そうだなあ、例えばピタゴラスイッチのテーマの方がよっぽどやさしいよ。



ボワモルティエ

2019年08月15日 | リコーダー
 ボワモルティエはIMSLPに登録されているだけでも作品1、2、6、8、13、78の6×4+12+4=40曲のフルートデュエット、通奏低音付きのフルートソナタを作品19,44,91 の6×3=18曲 組曲作品35が6組曲、3つのフルートのためのソナタが6曲(作品7)、4つのフルートと通奏低音あるいは5声の協奏曲を6曲(作品15)などがあり、他にも旋律楽器なら何でも大丈夫!みたいなのとか、ミュゼットのはたいていリコーダーでも吹けるみたいだし、もちろん、フルートの曲は3度上げれば吹けるし、まったくどれだけ書いたんだと言う気もするが、どれもみんなおんなじ。(いや、実際の所あんまり吹いてないけど。(^^;)フルートの曲は作品1からしてフレンチGクレフで書いてあるので、そのまま吹くのは難しい。でもとても書き直す気にはなれず、そのまま吹く練習のためにしか吹いてない感じだ。いろいろ出版されてるのを吹けばそれで十分か。

ボワモルティエ 二つのフルートのための4つの小組曲

2019年08月13日 | リコーダー
ボワモルティエ 、ジョゼフ・ボダン・ド Boismortier, Joseph Bodin de  (1689-1755)
二つのフルートのための4つの小組曲
 Broekmans em Van Poppel(http://www.broekmans.com/en/default.cfm)
から、ボアモルティエの二つのフルートのための4つの小組曲というのが出ている。ボアモルティエがあまりに多作で、オリジナルが何なのか、わかりゃしない(^^;)。
 トラベルソの音域なので、短三度あげてリコーダーで完全に吹ける。
 舞曲組曲だが,バッハでおなじみの定型ではなく,適当に並べたような感じ。
 4つの組曲がすべてメヌエットで終わっている。メヌエットは人気だったんだろうなあ。
 トラベルソのフランスっぽい感じはあまりなくって,むしろリコーダーでいい感じだと思う。易しく,特別の情緒もなく、お手軽。

リコーダーのレパートリー

ボワモルティエ 二重奏曲集 作品17

2019年08月11日 | リコーダー
 ボワモルティエ 、ジョゼフ・ボダン・ド Boismortier, Joseph Bodin de  (1689-1755)
二重奏曲集 作品17
 ボワモルティエはリコーダー奏者にもなじみの深い作曲家だと思うのだが、名曲がないのかな、この曲というのが思い浮かばない。当時からその多作ぶりを揶揄されていたらしいからなあ。
 作品17は音楽之友社からでていたものだが、今は手に入らないらしい。どうやらこの曲集はミュゼットのためのものらしく、IMSLPで手に入るようだ。
 たまに吹くと、なにしろやさしいし、なかなかヴァラエティに富んでいて、まあまあ楽しめる。

リコーダーのレパートリー

ヘンデル リコーダーソナタ 第6番 HWV 367a

2019年07月16日 | リコーダー
6番ニ短調 HWV 367a
 サーストン・ダートがこの曲を分割して、別の曲の楽章を持ってきて張り合わせ、2曲にして、フィッツウィリアムソナタの2番と3番にしているが、これはまったく根拠がない、と有田の解説(木管のためのソナタ全集)。でも7楽章で長い。難易度は4〜5。ただし、これは3楽章Prestoが難しいのであって、これを抜かせば難易度3。7楽章もあるし、こういうのはバロック時代から、適当に省略して演奏されたのではないか?そうだとすれば、3楽章Prestoを抜かすのだって、べつに非難にはあたらないのではないか?Vivace-Prestoと一応速い楽章が続いているし。2楽章Vivace ときどきバロック時代の曲でこういうの(3/2でシンコペーションだらけ)がある。だれかが、片足(義足)の海賊が、どたばた踊っている曲、と言ったのが忘れられない。

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ヘンデル リコーダーソナタ 5番 ロ短調 HWV 377

2019年07月15日 | リコーダー
5番変ロ短調 HWV 377 フィッツウィリアムソナタの第1番
 難易度3。この曲は急緩急の3楽章。1楽章これも終わりかけのあたり、定番のヘミオラがある。3楽章Allegro(ジーグ)が通奏低音を酷使している。13、14、32、33小節のたて線はオリジナルかな?アクセントというか、デタッシュというか、短めの音で踏み締めるように音で。この曲をMIDIにしたのが、FMIDICLAにあって、傑作。どうやってああいうアーティキレーションを作るんだろう。

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ヘンデル リコーダーソナタ 4番へ長調 HWV 369

2019年07月13日 | リコーダー
ヘンデル、ゲオルク・フリードリヒ Haendel Handel,Georg Friedrich (1685-1759)
4番へ長調 HWV 369
難易度3。この曲は通奏低音は比較的易しいが、4楽章のAllegro(書いてないけどジーグ)は、やはり難しいか。1楽章のLarghettoは例によって、良くわからない。ただカラオケを手に入れてから、少し感じがわかってきた気がする。ヘンデルの緩徐楽章は和声が鳴ってないとわからないらしい。ぜひ伴奏者を見つけよう。チェンバロでなくても、電子楽器でも良いと思う。オルガンの音色が一番あっていると思う。どこかにリードオルガン(昔の小学校にあったやつね。)落ちてないかな?意外と通奏低音に良い、と確信しているのだが。
3楽章alla Siciliana はいかにもと言う、単純な作りなのだが美しい。
 ブリュッヘンの木管のためのソナタ集(全集?)にリコーダーソナタ(ソロソナタ?)の中で一番易しい、と書いてあるのだが、本当かね?イ短調やト短調なども同じくらいで、どれもたまに楽譜を取り出して十分楽しめる、人前に出すなら、ある程度まじめに練習しなければできない、と言う難しさだと思うのだが。
 この曲はヘンデル自身がオルガン協奏曲に編曲している。同じ調性のOp.4の5。どうもオルガンパートはほとんどまったくこのリコーダーと通奏低音らしく、写譜屋にリコーダーソナタの楽譜をそのまま渡して、オーケストラパートだけ書き加えたのだろうと言う話だ。ヘンデルらしい!
 そのオルガン協奏曲を出版したのが、リコーダーソナタを含むソロソナタ集Op.1を海賊版で出版したウォルシュ Walshだ。ご丁寧に「6曲の協奏曲をヘンデル氏の草稿に基づいて、ヘンデル氏自身の校訂を経て、目下印刷中であるから、作曲者のあずかり知らぬいかがわしい楽譜に注意するように」というような広告を出したのが残っているというのが笑える。

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ヘンデル リコーダーソナタハ長調 HWV 365

2019年07月11日 | リコーダー
ヘンデル、ゲオルク・フリードリヒ Haendel Handel,Georg Friedrich (1685-1759)
 3番ハ長調 HWV 365

 もうずいぶん昔、所属する市民オーケストラの団内アンサンブル大会で吹いたことがある。そういえば、たしか傷もたくさんあったと思うのだが、何十年も経つとそういうことはすっかり忘れ、割と評判が良かったことだけ憶えている。年を取ることはすばらしい。(^^;)
 1楽章Larghetto、4楽章Tempo di Gavotta、5楽章Allegro(メヌエット?)などとても美しい。2楽章も良い。3楽章はヘンデルらしいのか、良くわからない。ぼくは気が合わない。全体として、ヘンデルのリコーダーソナタのなかでも一番の傑作だと思う。ともかく1楽章のドーミソシド、と吹いただけで、なんて単純で、美しい旋律だろう、と思ってしまう。難易度3〜4。通奏低音は2、5楽章が難しい。難易度4。
 この曲は特に、絶対リコーダーの物で、フルートで吹かれることも多い(ベーレンライターの11のフルートソナタにも載っていて、これは同じハ長調)けれど、リコーダーの方が絶対良い。
 4楽章Tempo di Gavottaは、よく出回っている「四つのソナタ」と全集とで、繰り返しが違うのでちょっと注意。

リコーダーのレパートリー