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少年の名はジルベール 竹宮惠子

2021年12月20日 | 日記
 あっと言う間に読んだ。おもしろかった。読んで良かった。萩尾望都の方だけ読むのは不公平(?)だと思って、乗り気はしなかったのだが、そういうわけで読んで良かった。
 竹宮恵子は普通の健康な精神の持ち主だと思う。作家として、萩尾望都のような天才ではない。嫉妬と羨望のないまぜになった感情を正直に書いていて、正直だ誠実だと思う。萩尾望都に言ったことやったことは、ほんとうのところはもちろんわからないけれど、竹宮恵子からしたらやむにやまれなかったのだろうし、萩尾望都にしたら完全に被害者だ。(とかってに思う。)
 天才ではないけれど、努力して、一流の作家に成長できたと言うことだろう、そして認められて、良かったと思う。ぼくは、たしか「地球(テラ)へ」は読んだが、たぶんもうこれ以上は読まないだろうなあ。