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ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調

2022年05月20日 | チェロ
 実にひさしぶりに運命を全曲やることになった。良い曲だよ!

 以下昔の思い出。再掲。
 3楽章はチェロバスのメロディーで始まる。アウフタクトをもっているが、指揮者が、これは厳密に言うとアウフタクトではないと言うのだ。最初の四分音符は前にはみ出しているのではなくて、四分休符が二つ隠れている。そもそもこの曲は1小節1箔と言うより、2小節ずつが組の2拍子の曲なのだ。(写真参照)なるほど。(さらに書くと、実際は2拍子と言うよりほとんど4小節フレーズだ)
 だから、ふつう指揮者は空振り1つでメロディーが出るように振るのだが、2つ空振りしたらどうだ?と指揮者が提案した。下手くそアマチュアオーケストラで、いつも参加メンバーの半分くらいは出そびれていた。2つ空振りしてくれれば出やすいだろう。一も二もなく賛成した。にー、いち、ソドミソドーミレーファソーというわけだ。
 本番当日。力強い助っ人エキストラも序曲が終わり、運命の1楽章のころにはすっかり我がオーケストラの一部になっていた。3楽章冒頭、エキストラの1人が、空振り一つのあとにしっかりとした音で弾き始めてしまった!混乱して出られなくなった者多数。修正きかずというか、打ち合わせ通り2拍の空振りのあとに出た者何人か。運命の3楽章がカノンになってしまった。