マムシグサの仲間。
識別が難しすぎるので断定は避けます(^^;;
サトイモ科テンナンショウ属には似たような植物が国内だけで30種ほどあるようです。
千葉県小湊鉄道沿線の里山で出会いました。
地面から出てきたところ↓
薄暗い林内に暗紫色の仏炎苞。ちょっと不気味な植物です。
もっともある種のハエにとっては魅力的な香りがするようで…。
ちゃんと筒の中に雌しべや雄しべがあるのです。仏炎苞からのぞき見えるやつ。あれが雌しべって思うじゃないですか。
でも上の写真で見えているのは雌しべではなく「付属体」。実はここから匂いを出しているそうです。
人の鼻には感じられないくらいのキノコ臭なんだとか…
この香りに惹かれてやってきたハエは仏炎苞の中へ中へと導かれる仕組み。
で、付属体の根本には雄しべ、または雌しべがあるというわけです。
テンナンショウの仲間は多くの種は雌雄異株と言われているものの、実は性転換することでも有名だったりします。
種から出たての若い株は何年間か花をつけることなく性もありません。やがてある程度成長すると花粉を作る雄株に。そして、ある程度の年月が過ぎ、株に栄養がたまると雌株になるんだそうです∑(゚Д゚)
なんたる仕組み!!!!!
なお、仏炎苞の下部へと誘い込まれたハエの運命ですが…。
雄株の場合は1箇所だけ小さな穴が開いていてそこから脱出。もちろん脱出口を求めて慌てふためいた際に、体にたっぷりと花粉をつけて外の世界へ飛び出します。
一方雌株の場合は…。
どんなにもがいても出口はなく、もがけばもがくほど雌しべに花粉をつけ回るっていう…。
そうして散々働いても外の世界に戻ることは叶いません。
どうやらこの株は雌花のようで、付属体の株がぷちぷちと小さな実になっているように見えます。
これが秋までに大きく育ち、こんな赤い実になります。
実はこの話、かなり前にも書いたのですが…、けっこう忘れていて帰宅してから調べ直しました(^^;;
あの時、「次に出会った時はじっくり観察」と誓ったのに、今回も実行できず(T_T)
とりあえず「花の基部を観察」ってのは覚えていたんですけどね。そんなわけで、次こそは!!
→過去記事 マムシグサの話
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