本日より晴明。
七十二候→玄鳥至(清明初侯)
冬の間息を潜めていた生き物たちが一斉に動き出す季節!
ツタバウンラン
ヒメオドリコソウ
タネツケバナ
ムラサキハナナ
あちらこちらで芽吹きが始まっています。ふと頭上を見上げてみると真っ青な空に鮮やかな黄緑色のミズキの新芽。
道端に目をやれば、あちらからもこちらからも、隙間を狙うように葉を広げ花をつける草花たち。
セイヨウタンポポ
ツタバウンラン
ヒメオドリコソウ
タネツケバナ
ムラサキハナナ
小さな小さな隙間にたまった土に根を下ろし、花をつける。
「雑草という草は無い」と言ったのは牧野富太郎博士。ほんと、こんなにすごい植物たちを十把一絡げに呼んでしまうのは失礼かも。
自分で移動できない植物たちは、種子が撒かれた場所で生きていくしかありません。たまたま着地した場所が自分に合っていなければ育ちません。
つまり、今咲いている花たちは偶然にも、自分に合った場所に辿り着くことができた「勝ち組」なのです。
「勝ち組」という言葉はあまり好きではないのですが、この場合は誰かと競争しての「勝ち」ではなく、自分の運命に勝ったという「勝ち」?
まあ、人生を勝ち負けで語る自体がやっぱりナンセンスかな…。
自分で動けない植物は、生命の輪が途切れないように様々な工夫をして種子を蒔きます。風や水や動物に運んでもらったり、実を弾けさせて飛ばしたり…。驚くべき技を持っている植物もいます。
動けない植物が、唯一仲間を広げるための手段が種まきだからです。
どんなに華やかな花だって、自分に合った環境でしか生きてはいけません。
それぞれがそれぞれに合った場所にいて、初めてその命が輝き出すようです。
散歩をしながら、花を見ながらそんなことをつらつらと考えました。
人は植物と違って、自分で移動することができます。世界はとっても広くって、その様々な場所で輝いている人たちがいます。
隙間に生えている草花たち。もちろんその場所が最良なわけではないでしょう。てもそこでは生きていけない草花たちがいるなか、かろうじて生き延びることができる場所に辿り着き、命の輪を繋ぐために力強く生きています。
そう思うとこの小さなホトケノザにも尊敬の念が湧き上がってきます。
さあ、わたしもがんばろう!!!
【昨日の夜ごはん】
・叔母が炊いてくれたお赤飯
・サケの西京焼き
・青菜ともやしのナムル
・野菜の塩麹漬け
・なめこと豆腐の味噌汁
お赤飯は退職祝いとのこと。気にかけてくださる身内がいるありがたさ!
美味しかったよ〜。ありがとうございました。