Happy Charming Life 徒然ブログ 2005~

yaplog 終了により、goo blogお引越し。2005年からの備忘録として大切にしていきたいです。

インドのヨガの先生に癒される;

2010-08-21 21:53:01 | インド
この写真は、南インドのケララ州にあるヒンズー寺院の入り口付近です。私はデリーから片道6時間以上(色々と入れて、8時間位かけて)カイラリリゾートというアーユルベーダのリゾートに10日間滞在しました。
目的は、アーユルベーダを毎日2トリートメント受けるというものでしたが、滞在中、無料で、ヨガのレッスンと瞑想のレッスンを受けられます。

この写真の左の白いクルタの男性は、グル(ヨガの先生という意味)プラサッドです。彼は実は、リゾートでは短期間のヨガ講師だったそうですが、いつも居る先生がどこかに遠征中か?休暇中らしく、代理で2ヶ月やっているそうです。彼自身も、街の学校やアシュラムでヨガを毎日教えています。

この右のお兄さんはオートリキシャーのドライバーですが、ケララ州はさすがで、英語を話しますし、運転も注意深くとてもジェントルでケララ州の人々はデリーと様子が全く違います。殺伐としている人は見かけず、皆さん、のんびりしつつも、勉強熱心で、教育熱心で子供も英語を話します。

毎朝、ヨガのレッスンでドイツ人、スイス人、スウェーデン人、インド人の方々とご一緒しますが、なぜか?先生がヒンズー教の寺院に連れて行ってくれることになりました。他のゲストを連れて行ったことがあるかどうか?は知りません。ヨガ中も、マントラ等を唱えますが、私が一番マントラも呼吸もナチュラルに深いから、とてもヨガが好きなんだろうと思っているようでした。私は、声がよく出るほうなので(声はその人の体の詰まりなどを表します。)、先生は、他のマントラもやってみたいか?ヒンズー語の有名なマントラをコピーして、1時間、ヒンズー語で唱えたこともあります。覚えられずじまいでしたが・・・。私のためにあれもこれも、自分から提案して、やってくれるのでした。かなり見込まれているようでした。私はそんなに見込みのある生徒ではないんですが・・・。ちなみに、マントラはその人のエネルギーを綺麗にする作用もあるそうですから。音には意味があるんですよね。

なんて、親切な人なんだろう・・・と言ってると、ドイツ人のカップルに「君は彼にお返しをしてるの?」と言われて、「No.」と言うと、「ええっつ、それでいいの?」と・・・。昨日、メールで日本から何か欲しい物があったら、お礼に送りたいと申し出たところ、何もいらない、時々メールをくれれば、それで十分です。。。みたいな。。。謙虚な方です。32歳と若いのですが、その雰囲気は50歳くらいにも思えたりして、落ち着いて、いつも静かで優しい雰囲気をたたえていました。仲良くなったドイツ人カップルは、彼はスピリチュアルな何かをいつも放っている・・・と言ってました。

このヒンズー寺院は、地元ではドゥルガーという女神を祭っていて、グルは「ネガティブなエネルギーを跳ね返す、寄せ付けないパワーがある、守ってくれる女神様」と言ってました。彼えについて、境内に入ると、靴を脱いで裸足になって、土や石の上を歩いてまわります。「いってて・・・」みたいによろよろしている私の歩調に合わせながら、大地にキスするかのようにお辞儀をしたり、寺院の敷居にも投げキスや額をすり合わせたりします。お辞儀の仕方が、日本と違うだけで、日本人が鳥居やご本尊様の前でする拝礼のようなものだと思いました。

この寺院は、外国人はあまり受け入れてくれないそうで、実は、グルが数日前に司祭にお願いをしてくれていました。私はたまたまピンクのワンピースで一切肌を露出しない格好で訪れたので、とても好意的に司祭も他のインド人も受け入れてくれました。入り口で神さまに捧げるためのオファリングチケット(お供物用チケット)を購入するのですが、それはグルが買ってくれました。

境内の中の色々な神さま、女神様の像にご挨拶をして、手を合わせて、お祈りをしました。最後が大きなドゥルガーの女神様の前で、オファリングチケットを渡すと、司祭がお水を手のひらに少しかけて、それを飲み干し(飲まなかったけど・・・)、お供えしていたドライフルーツや、お花や赤いターメリックの粉を葉に包んで、持って帰るように渡してくれます。これは、家に持ち帰り、お守りとして大切に自分の周りに置いておくものだそうです。私は、生花とターメリックのオファリングをもらい、リゾートに持って帰ったものの、出発時に捨ててしまいました。生なので・・・。

リゾートからリキシャーでの寺院の旅はとても快適で、すごく良い思い出となりました。。。

そこで。。。私は、最近、とてもとてもカルチャーショックな出来事があって、理解できない、信じられない!みたいにずっと思い続けていて、どうにもならないとわかっているけど、納得できないまま・・・どうにもならないまま・・・どんどん悲しくなっていって・・・グルに質問しました。

私の常識や文化的観点ではunbelievableな出来事があって、とっても残念で理解できない出来事で、とっても悲しくて、悲しくて、どうにも手放したいけど、手放しにくいという話をしました。

すると・・・彼は、私にある程度のカルチャー的説明をして(詳細はここでは省く)、私が楽になるように、明日、この寺院に出かけていって特別のお祈りを君のためにしてくるから、明日はきっと、もっと気持ちが楽になるから、大丈夫だよ。というお話をしてくれましたなんか・・・そのメールを見て、泣けてきて、夜中にヨガをやってる時に、とっても感傷的になってしまった私は泣きながら(こんなことは人生でも珍しい)ヨガをやったら、今朝、目が腫れて、大変な顔になっていましたが・・・。

泣いたお陰で、気持ちが少し楽になり。。。考えてもわからないこと、悩んでも出口のないことは、もう手放そうと思えました。特別なお祈りを私のために寺院まで行ってくれて、してくれるとは、なんと!有難いことでしょうか彼の包容力というか、いつも凛としつつも愛の深さに触れた気がして、さすがグルってこうゆう人なんだな~、と。普通のインドの人々とは全く様子が違います。いつも物静かで、落ち着いています。ヒマラヤやインド中でヨガをしてきたそうで、死ぬまで修行だと言っていて、いつも謙虚な方です。これまた、インドでは珍しいタイプなのです。

また、マントラを唱えるといいともアドバイスしてくれました。ドゥルガーのオファリングのお守りを持っているだろう?というご指摘もあり、ケララに置いてきたとは言い出せず・・・それには触れないようにしていますが、ネガティブなパワーをはじいてくれるから、君を守ってくれるから、マントラとオファリングと僕の特別な祈りで、もう大丈夫だと・・・すみません。


ちなみに、この寺院の名前は・・・忘れてしまいましたが、周囲の壁にすべてランプ用の蜀台がついていて、全部に油を入れて、灯すのは1年に1回で、それはそれは綺麗だそうです。地元のヒンズー教の人しか足を踏み入れない場所に、連れて行ってくれて、お祈りまでしてくれるとは、とても感謝しています。彼は、インドのヨガを正しく広めたい、広まってもらいたいと思っていて、外国人が間違った解釈や間違った手法で取り入れていることに、とても危惧しています。タントラヨガもきわめているそうですが、外国人の解釈はまったく間違っている!と憤慨していました。タントラの話をしたら、終わらなさそうだったのですが、タントラはセックスのためのヨガではない全く違うのに、誤解している人が沢山いすぎて、どう正しく広めたらいいのか?といつも考えている・・・そうです。

ちなみに、ヒンズー寺院では、男性は上半身裸で参拝をします。グルはこのクルタを「脱ぎますけど、驚かないで。こうゆうしきたりだから、失礼。」と言って、上半身裸になっていました。やはり地元の方と参拝できるというのは、とても貴重でいい経験でした。そして、この愛のあるグルに感謝して、お祈りに感謝して、今日は眠ります