木曽の御嶽山の火山噴火で、頂上付近には、心肺停止の人が多数いると報道されている。
さて、心肺停止と死亡は何が違うのか。
心肺停止とは、次のとおり。
心臓の動きが先に止まる場合と、肺の動き(呼吸)が先に止まる場合とがあるが、いずれの場合でも放置しておけば必ず両者は合併し「心肺停止状態」となる。しかし蘇生の可能性が残されているため死亡状態ではない。
脳に血が行かなくなるため、手遅れになるとたとえ命は助かっても脳死状態になる危険があるので、この状態に陥った患者に対しては、人工呼吸や心臓マッサージなど迅速な救命措置が必要である。
今回の火山噴火で、死亡とすると、法律上の相続が等が開始しますので、心肺停止としていると考えております。
医師が死亡を確認する必要があります。
違和感がありますが、法律上の問題と考えて頂ければ、分かり易いと考えます。
実際は、心肺停止の人は、死亡と考えています。
一般人でも心肺停止する時がありますが、その時は胸を押して肺を蘇生させる蘇生マッサージや、心室(ポンプ)を動かす自動体外式除細動器(AED)を使って蘇生させます。
閑話:
我々の世代は、火山には、休火山、死火山があると教わった。
その後、休火山・死火山と言う言葉は廃用となって、全て活火山となった。
その後の研究で、死んでいる訳でも、休んでいる訳でもなく、噴火をしていないだけで、その火山の下にはマグマもあって活きている。
富士山も活火山。
静岡県側から見た時、富士山の右側中腹に噴火口があるが、それが、宝永大噴火の跡。
宝永大噴火は、宝永4年11月23日(1707年12月16日)に始まった噴火である。
富士山の噴火規模としては非常に大きな部類に属する。
噴火の直前に記録的な大地震があった。
東日本大震災があった後なので、富士山大噴火があるとも言われている。
富士山の噴火が突然だったら、マグマによる噴火となるので、登山道にいる人は、全員死亡してしまうと考える。
富士山が噴火する時には、噴火の兆候があって、少なくとも登山道に人がいない状況になることを祈る。