古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

コイモさん、こんにちは!

2010年05月28日 05時46分32秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 小野市の『ゆぴか温泉』前から出発しようとしている『らんらんバス』です。行き先が『うぐいす台』となっています。うぐいす台のことは前にこのブログで書きました。
 おそらくバブルで土地の値段が上がった頃、あちこちの丘陵で宅地開発が行われました。小野市のうぐいす台もその一つだったのでしょう。坂を上がって車で団地に入ったときの寂寥感はなんともいえません。空き地に草が生い茂り、売り地の看板があちこちに立っています。バス停の標識が道端に立っているので運行時間を見ると、週に一本だけ小野市街にバスが行きます。週に一本! 店はない。隣近所はパラパラしか家がない。もし車に乗れないとしたらどんな思いで暮らすことになるか。
 孫たちにイチゴ宅配してゆぴか温泉につかって帰るとき、たまたまこのバスを見かけました。一年前に見たうぐいす台のわびしい風景を思い出し、なんともいえない気持ちになりました。
 散歩中の村の人に声をかけて、イチゴ畑の足跡を見てもらいました。「これはどう見てもアライグマだな」といわれ、檻でつかまえるしかないというのが結論です。イチゴ、トウモロコシ、スイカなどアライグマの好きな作物をこれからつくるのですから、なんとしても檻を仕掛けて捕まえなければなりません。気の重い話です。
 サツマイモは育ちがわるく、植えてひと月になる苗に勢いがありません。「死んではおらんぞ」と申し訳程度の芽を出しています。地温が高くなれば植え直してもいいと思っていましたが、その地温がなかなか上がりません。10度以下では苗は枯死すると書いてあるのに、五月の終りになっても最低気温が10度以下になることがあります。去年みたいに芋掘りをたのしんでもらえるでしょうか。
 そんなときコイモの畝を見ると、雨降りのあと乾いて固くなった土を突き上げて、コイモの芽が出ています。この芽と次の芽との間にもう一つ芽を出すはずだ、と目を凝らして地面の割れ目をたどると小さい点のような芽が見つかります。気持ちがサッとひらき「コイモさん、こんにちは!」と声を掛けたくなります。
 五月最後の週末、また孫たちがやってきます。これでイチゴシーズンは終りです。田舎のおじいちゃんおばあちゃんを元気に勤めました。来年もよろしく。
 



















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