わが母妙子さんは5月6日に満九十七歳になりました。デイサービスセンターでもらったお祝いの色紙と孫娘たちにもらった花かごをベンチに置いて、彼女の仕事場である竹薮で記念撮影。
朝は早く、ときには6時前に、用意してあるトーストにジャムをつけて食べます。紅茶は自分でお湯を沸かして入れます。(電磁調理器を使っていましたが空焚きが心配で小さい湯沸しポットに変えました)ポケットウイスキーの瓶からウイスキーを少し入れるのが彼女流です(見えにくいのでときにはドボッと入りますが、それがまた彼女にはおいしい飲み物になります)。
朝食をすませるとシャッターをあけて朝日を部屋に迎えいれ、竹薮に上がる用意をします。天候によって衣服を調整し、運動靴をはき、花バサミの入った籠をもって、仕事場である竹薮に出掛けるのは八時前でしょうか。
雨の日は竹薮に行けないので、息子が図書館から借りてきた本を読みます。若い頃から読書好きでしたから純文学系の本はよく読んでいますが、いまは大型活字本でないと読みにくいので限られた本を再読することになります。
竹薮には息子が切った竹の、枝のついた先のほうが山積みになっています。その山にとりついて、竹を引っ張り出し、枝を花バサミで細かく切っていきます。そうすれば竹薮が片付くと思ってはじめた仕事ですが、いまでは一日中、ひたすら枝を切り刻んでいます。紅茶を飲んだりおやつを食べたり便所に行ったりするために家に帰りますが、一休みするとまた竹薮へ。
暑い夏の日も寒い冬の日も竹薮に『仕事』に行きます。この家の若くない住人達の中では一番仕事熱心な人です。新聞はざっと見出しを見る程度ですが必ず見ます。テレビはまったく見ません。耳が遠いので文学仲間と電話で話すこともなくなりました。
ところでその切り刻む竹の山が減ってきました。竹はたくさん生えているけどまだ切っていません。母には元気に『仕事』をしていてほしいし、その材料は用意しようとこのところ毎日10本あまり竹を切っています。 母の項つづく。
朝は早く、ときには6時前に、用意してあるトーストにジャムをつけて食べます。紅茶は自分でお湯を沸かして入れます。(電磁調理器を使っていましたが空焚きが心配で小さい湯沸しポットに変えました)ポケットウイスキーの瓶からウイスキーを少し入れるのが彼女流です(見えにくいのでときにはドボッと入りますが、それがまた彼女にはおいしい飲み物になります)。
朝食をすませるとシャッターをあけて朝日を部屋に迎えいれ、竹薮に上がる用意をします。天候によって衣服を調整し、運動靴をはき、花バサミの入った籠をもって、仕事場である竹薮に出掛けるのは八時前でしょうか。
雨の日は竹薮に行けないので、息子が図書館から借りてきた本を読みます。若い頃から読書好きでしたから純文学系の本はよく読んでいますが、いまは大型活字本でないと読みにくいので限られた本を再読することになります。
竹薮には息子が切った竹の、枝のついた先のほうが山積みになっています。その山にとりついて、竹を引っ張り出し、枝を花バサミで細かく切っていきます。そうすれば竹薮が片付くと思ってはじめた仕事ですが、いまでは一日中、ひたすら枝を切り刻んでいます。紅茶を飲んだりおやつを食べたり便所に行ったりするために家に帰りますが、一休みするとまた竹薮へ。
暑い夏の日も寒い冬の日も竹薮に『仕事』に行きます。この家の若くない住人達の中では一番仕事熱心な人です。新聞はざっと見出しを見る程度ですが必ず見ます。テレビはまったく見ません。耳が遠いので文学仲間と電話で話すこともなくなりました。
ところでその切り刻む竹の山が減ってきました。竹はたくさん生えているけどまだ切っていません。母には元気に『仕事』をしていてほしいし、その材料は用意しようとこのところ毎日10本あまり竹を切っています。 母の項つづく。