図書館で本を物色するとき、内田春菊という作家の名前を見ることはありました。しかし「どんな作家か」知識も関心もありませんでした。
東条町の図書館でも廃棄する本を入口に置いて、自由に持ち帰れるようになっています。『原色日本の美術』(小学館)の3冊を持ち帰ったのもここからでした。ある日4冊ほど持ち帰った中に <内田春菊 『あたしが海に還るまで』> が入っており、数か月本棚に並んでいました。何気なく数日前に読みはじめて、はじめて本の内容を知りました。
読みはじめてすぐ「これは77歳になったじいさんが読む本じゃないな」と気付きましたが、あまりに違う境遇に育った子どもから目が離せず、終わりまで読みました。
ふつうの物語を読むように「作品のなかのだれかに心を添わせて応援する」ことはできませんでした。
人間も他の動物と同じように「一生懸命にしか」生きられない生き物なのでしょうが、それにしても、凄い境遇と育ち。そして一生懸命に生きる姿。
ため息をつくしかありませんでした。
東条町の図書館でも廃棄する本を入口に置いて、自由に持ち帰れるようになっています。『原色日本の美術』(小学館)の3冊を持ち帰ったのもここからでした。ある日4冊ほど持ち帰った中に <内田春菊 『あたしが海に還るまで』> が入っており、数か月本棚に並んでいました。何気なく数日前に読みはじめて、はじめて本の内容を知りました。
読みはじめてすぐ「これは77歳になったじいさんが読む本じゃないな」と気付きましたが、あまりに違う境遇に育った子どもから目が離せず、終わりまで読みました。
ふつうの物語を読むように「作品のなかのだれかに心を添わせて応援する」ことはできませんでした。
人間も他の動物と同じように「一生懸命にしか」生きられない生き物なのでしょうが、それにしても、凄い境遇と育ち。そして一生懸命に生きる姿。
ため息をつくしかありませんでした。