古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

内田春菊『あたしが海に還るまで』を読みました。

2015年06月27日 02時36分20秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 図書館で本を物色するとき、内田春菊という作家の名前を見ることはありました。しかし「どんな作家か」知識も関心もありませんでした。
 東条町の図書館でも廃棄する本を入口に置いて、自由に持ち帰れるようになっています。『原色日本の美術』(小学館)の3冊を持ち帰ったのもここからでした。ある日4冊ほど持ち帰った中に <内田春菊 『あたしが海に還るまで』> が入っており、数か月本棚に並んでいました。何気なく数日前に読みはじめて、はじめて本の内容を知りました。
 読みはじめてすぐ「これは77歳になったじいさんが読む本じゃないな」と気付きましたが、あまりに違う境遇に育った子どもから目が離せず、終わりまで読みました。
 ふつうの物語を読むように「作品のなかのだれかに心を添わせて応援する」ことはできませんでした。
 人間も他の動物と同じように「一生懸命にしか」生きられない生き物なのでしょうが、それにしても、凄い境遇と育ち。そして一生懸命に生きる姿。
 ため息をつくしかありませんでした。
コメント
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