『リーマン予想は解決するのか?』
(黒川信重・小島寛之)
を読み始めました。
買う時にパラパラと頁をめくってみると
縦書きだったのでちょっと安心。
この手の本は計算式が出てくるので
横書きの場合が多いんです。
それが縦書きということは、
計算式が少ないことを意味します。
それに前書きに
「高校生レベルから読めるけど、
プロ級の人が読んでもスリリングな本」
とありました。
本当ですね?信じていいですね?
この手の謳い文句には何度もだまされてますので。
こっちは三角関数でつまづいて以来、
文系一筋ですからね。
で、実際の中味ですが・・・。
第1章は
「現代数論の戦略」
「絶対数学の戦略」
と題されており、
いままでのリーマン予想攻略方法と
最先端の攻略方法の紹介でした。
これが 「わらないにも程がある!」
というくらいわかりません。
(最先端の数学の話ですから当然で、
次章は少しやさしくなってます)
でも、同じ「わからない」でも
哲学系の本の「わからなさ」とは
ちょっと違うんですよね。
哲学は哲学者本人の「疑問(問題)」の発見と
それとの「格闘」の記録です。
ですから、その人が囚われた「疑問(問題)」
を共有できない限り
「何を言っているのかさっぱりわからない」し、
「何を問題にしているのかもわからない」
ということがしばしば起こります。
本書のような科学系の本の場合は、
「何が凄いのかよくわからない」けど
その問題と格闘している人々の
興奮や驚きみたいなものは伝わってきます。
果たしてこの先どうなるか・・・。