もう少し総括というか、感想にお付き合い下さい。
それなりに長い間クラシック音楽と
付き合ってきましたが、
クラシックを聴き始めた頃と今とでは
向き合い方が大分違ってきています。
最初の頃は、まだ知らぬ名曲を探す喜び
(例えそれがすでに有名な曲であっても)
も大きく、友達に「○○って曲知ってる?」
と教えたり、また教えてもらったりと
レパートリーも増えていきました。
当時はまだLPレコードが主流で
ようやくCDが出始めた頃です。
まだまだ値段も高く(1枚3,500円位!)
FMラジオのエア・チェックなどもしました。
そのうち好きな指揮者や演奏の好みなどができ、
(早めのテンポがいいとか、金管が派手なのがいいとか)
すでに知っている曲を好みの指揮者で聴き直したり
特別好きな曲をいろいろな演奏家で聴き比べたりと、
徐々にマニアックな方向に進んでいきました。
そのうち、コンサートにも頻繁に行くようになり、
昔のように知らない曲を発掘する、ということが
少なくなっていきました。
N響の定期演奏会で知らない曲を聴く際も、
事前にCDを買って予習していたのが、
いつしか、とりあえず実際に聴いてみて
気に入ったらCDを買う、
という風に順序が逆になってます。
今年の4月に思い切って
ハイドン先生の交響曲全集を買ったのをきっかけに、
半年近くの間に200曲以上の新しい曲と出会いました。
(吟味して聴いたというよりも、一回は耳にした
という曲がほとんどですが)
でも短期間に、これだけの知らない作品を、
それも一人の作曲家の作品と向き合うことは、
今までは勿論のこと、これからもないと思います。
自分の「クラシック音楽ファン暦」において
まさに特筆すべき出来事となりました。
とりわけ、弦楽四重奏曲に関しては、
ハイドン先生が「父」と呼ばれる理由の一端を
確かに感じ取ることができました。
交響曲の総括の際にも書いたと思いますが、
「音楽の楽しみ方」が大きく変わりました。
そして自分にとって「よい音楽とは」という基準が、
ハイドン先生の作品になりつつあります。
まだまだ聴いていない作品が、
私にとっての「お宝」がハイドン先生には沢山あります。
また、すでに聴いた交響曲やピアノ・ソナタも
改めて聴き直したいという気持ちもあります。
少しペースは落ち着くかもしれせんが、
当分「ハイドン熱」は醒めそうにありませんので
今後ともご愛顧お願い致します。
一服ざる
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