老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

長いこと、お疲れ様です

2022-04-11 08:36:28 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」




1874 「98才」万歳!

蝉の命よりも短く、7日間の関わりで、逝かれた老い人もおられた。

二海キヨ子さん(98才)
桜が咲いている4月8日20時12分に永眠された。(合掌)
彼女とは出会ってから14年のおつきあいをさせて頂いた。

ちょうど一年前に床に伏し、生命の危機を迎え
「危ないかな」、と思ったこともあった。

亡くなる前日まで訪問リハビリのサービスを利用。
両足は「く」の字に曲がることもなく
両手の指も曲がることなかった。
お陰様で「真っ直ぐな脚で棺に眠ることができました」、と
彼女は話されているようでした。

床に伏す前は、ピックアップ(歩行器)を自由に操り
30cm余りの段差を昇り降りしていた。

14年間在宅介護をやり遂げた長男嫁の齢は70才を超えていた。
自分自身、胆嚢炎の病を抱え
入院しても数日で退院され、在宅介護をし続けてきた。

夫から「特養」に入れてもいいよ、と話された。
妻(長男嫁)は、ここまで面倒をみてきたから最後まで自宅でみていきたい。

本当に脱帽しました。
最後は2泊3日のショートステイを利用されても月に1回のみだった。

永眠された電話を長男から頂き
即訪問し、長男嫁に労いの言葉を贈った。
「キヨ子さんの生命力、生き抜いた姿と佳恵さんが最後まで尽くされ、長いこと本当にお疲れ様でした」。

キヨ子さんは眠るような表情、穏やかに逝かれた。