高見順『死の淵より』「愚かな涙」講談社文庫
愚かな涙
耳へ
愚かな涙よ
まぎれこむな
それとも耳から心へ行こうとしているのか
この高見順の詩集『死の淵より』は
私が32歳のとき身体障害者療護施設で働いていたときに
出会った詩集である
高見順は食道癌の手術前後病床で記した63編の詩集
(彼は57歳の若さで亡くなった)
私にとりいまでも心の詩集である
「愚かな涙」も好きな詩の一つ
高見順の詩は、「死」をみつめる
仰向けで病床に臥していると
悲しややりきれない気持ち
眼尻から涙が流れ落ちていく
その涙は耳の中へまぎれこむ
涙は耳から心へ届き
悲しみが心にも沁みていく
愚かな涙
耳へ
愚かな涙よ
まぎれこむな
それとも耳から心へ行こうとしているのか
この高見順の詩集『死の淵より』は
私が32歳のとき身体障害者療護施設で働いていたときに
出会った詩集である
高見順は食道癌の手術前後病床で記した63編の詩集
(彼は57歳の若さで亡くなった)
私にとりいまでも心の詩集である
「愚かな涙」も好きな詩の一つ
高見順の詩は、「死」をみつめる
仰向けで病床に臥していると
悲しややりきれない気持ち
眼尻から涙が流れ落ちていく
その涙は耳の中へまぎれこむ
涙は耳から心へ届き
悲しみが心にも沁みていく
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