『冬の陽に 桜の木肌 銀色に』
(ふゆのひに さくらのきはだ ぎんいろに)
『赤旗を 拡げ読む人 冬旱』
(あかはたを ひろげよむひと ふゆひでり)
『桜木に 蕾が見えて 春近し』
(さくらぎに つぼみがみえて はるちかし)
『美咲似の 三駅で降りて いまだ冬』
(みさきにの みえきでおりて いまだふゆ)
『芝居引け らうめん旨し 冬の空』
(しばいひけ らうめんうまし ふゆのそら)
『くまとりの てぬぐい買いて 春を待つ』
(くまとりの てぬぐいかいて はるをまつ)
『チューハイの 一缶もなく 寒の空』
(ちゅーはいの ひとかんもなく かんのそら)
『万両や ここも塀から 顔を出し』
(まんりょうや ここもへいから かおをだし)
『寒雀 今年もえろう 肥えてござ』
(かんすずめ ことしもえろう こえてござ)
『寒の夜や 星も見えずに 心寒』
(かんのよや ほしもみえずに こころさむ)