余花の雨 あざやか緑 よみがえり
(よかのあめ あざやかみどり よみがえり)
12455 【季語】 余花 【季節】 初夏
余花=若葉の花、青葉の花
タンポポの 葉の地を這って 茎長し
(たんぽぽの はのちをはって くきながし)
12456 【季語】 タンポポ 【季節】 三春
絮飛びし タンポポの花 稟として
(わたとびし たんぽぽのはな ひんとして)
12457 【季語】 蒲公英の花 【季節】 三春
春光に 包まれて知る 息吹かな
(しゅんこうに つつまれてしる いぶきかな)
12458 【季語】 春光 【季節】 三春
明け初めし 空に広がる 春の風
(あけそめし そらにひろがる はるのかぜ)
12459 【季語】 春の風 【季節】 三春
春暁の 光の中に ある元気
(しゅんぎょうの ひかりのなかに あるげんき)
12460 【季語】 春暁 【季節】 三春
今朝も知る カーテン越しの リラ冷えを
(けさもしる かーてんごしの りらびえを)
12461 【季語】 リラの花 【季節】 晩春
リラ冷え=北海道でリラの花が咲く5月下旬の一時的な寒さ。
八重桜 茶の葉に抱かれ しっとりと
(やえざくら ちゃのはにだかれ しっとりと)
12462 【季語】 八重桜 【季節】 晩春
垣根から 首出す色気 花牡丹
(かきねから くびだすいろけ はなぼたん)
12463 【季語】 牡丹 【季節】 晩春
桜蘂 心足らずか 足の下
(さくらしべ こころたらずか あしのした)
12464 【季語】 桜蘂降る 【季節】 晩春