今日は、写真俳句です。
写真教室で、京都妙心寺の撮影会が行われました(11/10)。
その時の作品です。
手水鉢 寒菊活けて おもてなし
(ちょうずばち かんぎくいけて おもてなし)
16254 【季語】 寒菊 【季節】 三冬
火袋を 覗き見すれば 今朝の冬
(ひぶくろを のぞきみすれば けさのふゆ)
16255 【季語】 今朝の冬 【季節】 初冬
火袋=石灯籠の蝋燭を灯す穴 今朝の冬=立冬
雨露に 古き御縁の 馴染みけり
(あめつゆに ふるきごえんの なじみけり)
16256 【季語】 露 【季節】 三秋
京時雨 雫のひかり 池に落つ
(きょうしぐれ しずくのひかり いけにおつ)
16257 【季語】 時雨 【季節】 初冬
まだまだに いろはかえでは おとなしく
(まだまだに いろはかえでは おとなしく)
16258 【季語】 楓 【季節】 晩秋
冬鯰 瓢々として 箪々と
(ふゆなまず ひょうひょうとして ひげはてつ)
16259 【季語】 冬 【季節】 三冬
-飄々として淡々と-を-瓢箪-に掛けた
華やいだ 色香見せつけ 姫椿
(はなやいだ いろかみせつけ ひめつばき)
16260 【季語】 姫椿 【季節】 初冬
姫椿=山茶花
冬蛙 親踏み台に 跳ぶ気配
(ふゆかえる おやふみだいに とぶけはい)
16261 【季語】 冬 【季節】 三冬
冬ざれて 蹲踞に吾 隠れ居り
(ふゆざれて つくばいにわれ かくれおり)
16262 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬
蹲踞(つくばい)=手水鉢 京都竜安寺の蹲踞が「吾唯足知」の禅語で有名
秋愁ひ 笠と草鞋の さりげなさ
(あきうれひ かさとわらじの さりげなさ)
16263 【季語】 秋愁 【季節】 三秋
爽やかや 御手に守られ 手を合わす
(さわやかや みてにまもられ てをあわす)
16264 【季語】 爽やか 【季節】 三秋