今日も写真俳句です。
しおからは 影に捕まり 石の上
(しおからは かげにつかまり いしのうえ)
16265 【季語】 塩辛蜻蛉 【季節】 三秋
しおから=塩辛蜻蛉
うさぎ見ゆ 十六夜の月 昼の月
(うさぎみゆ いざよいのつき ひるのつき)
16266 【季語】 昼の月 【季節】 三秋
曼珠沙華 一輪のみが 先走り
(まんじゅしゃげ いちわのみが さきばしり)
16267 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
休ん処 内と外にも 小さい秋
(やすんどこ うちとそとにも ちいさいあき)
16268 【季語】 秋 【季節】 三秋
首のない 怪物の如き 冬木立
(くびのない かいぶつのごとき ふゆこだち)
16269 【季語】 冬木立 【季節】 三冬
人情か 蔦に縛らる 彼岸花
(にんじょうか つたにしばらる ひがんばな)
16270 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋
電線に 縛られ居るや 鷺の子よ
(でんせんに しばられおるや さぎのこよ)
16271 【季語】 白鷺 【季節】 三夏
荒波に 取り残されし 鷺四羽
(あらなみに とりのこされし さぎよんわ)
16272 【季語】 鷺 【季節】 三冬
白と黒 鷺と川鵜の 境界線
(しろとくろ さぎとかわうの きょうかいせん)
16273 【季語】 鷺 【季節】 三冬
麒麟にも 犬にも見えし 秋の雲
(きりんにも いぬにもみえし あきのくも)
16274 【季語】 秋 【季節】 三秋
恐竜と 見えし颱風の 落とし物
(きょうりゅうと みえしたいふうの おとしもの)
16275 【季語】 颱風 【季節】 仲秋
冬雲は 西から東 流れけり
(ふゆぐもは にしからひがし ながれけり)
16276 【季語】 冬 【季節】 三冬
早きもの 小鴨の巣立ち 近づきぬ
(はやきもの こかものすだち ちかづきぬ)
16277 【季語】 小鴨 【季節】 三冬
優しさの 溢るる顔に 泪露
(やさしさの あふるるかおに なみだつゆ)
16278 【季語】 露 【季節】 三秋
天上を 目指して咲きし 冬薔薇
(てんじょうを めざしてさきし ふゆそうび)
16279 【季語】 冬薔薇 【季節】 三冬
彼岸花 団地の庭の 狂い咲き
(ひがんばな だんちのにわの くるいざき)
16280 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋
気怠さが 地球を覆う 冬の午後
(けだるさが ちきゅうをおおう ふゆのごご)
16281 【季語】 冬 【季節】 三冬
コスモスの 花より気なる 雨雲よ
(こすもすの はなよりきなる あまぐもよ)
16282 【季語】 コスモス 【季節】 仲秋
道草も 出来そうにない 秋一日
(みちくさも できそうにない あきひとひ)
16283 【季語】 秋 【季節】 三秋