俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2013年11月21日 | 写真教室 写真俳句紹介

今日も写真俳句です。


冬の鵜は バラバラなれど 群れて飛ぶ
(ふゆのうは ばらばらなれど むれてとぶ)
16284 【季語】 冬 【季節】 三冬


颱風の 流されものの 休息所
(たいふうの ながされものの きゅうそくじょ)
16285 【季語】 颱風 【季節】 仲秋


鴨一羽 川面に映る 団地へと
(かもいちわ かわもにうつる だんちへと)
16286 【季語】 鴨 【季節】 三冬


二羽の鴨 鷺のいじめに 遭いしかな
(にわのかも さぎのいじめに あいしかな)
16287 【季語】 鴨 【季節】 三冬


餌求め 抜き足差し足 忍ぶ鷺
(えさもとめ ぬきあしさしあし しのぶさぎ)
16288 【季語】 鷺 【季節】 三冬


枝潜り 足場固めて 狙う鷺
(えだくぐり あしばかためて ねらうさぎ)
16289 【季語】 鷺 【季節】 三冬


自慢げに 小魚銜え 鷺立てり
(じまんげに こざかなくわえ さぎたてり)
16290 【季語】 鷺 【季節】 三冬


美味なるを どうだとばかり 鷺吠える
(びみなるを どうだとばかり さぎほえる)
16291 【季語】 鷺 【季節】 三冬


鉄塔が 綱引きしてる 今朝の冬
(てっとうが つなひきしてる けさのふゆ)
16292 【季語】 今朝の冬 【季節】 初冬


北風や 川面に映る 街揺れて
(きたかぜや かわもにうつる まちゆれて)
16293 【季語】 北風 【季節】 三冬


颱風の 漂着物の モニュメント
(たいふうの ひょうちゃくぶつの もにゅめんと)
16294 【季語】 颱風 【季節】 仲秋


冬鴎 羽繕ひの スライドショウ
(ふゆかもめ はねつくろひの すらいどしょう)
16295 【季語】 冬鴎 【季節】 三冬


冬鴎飛ぶ 海から遠く 山近く
(かもめとぶ うみからとおく やまちかく)
16296 【季語】 冬鴎 【季節】 三冬


冬雲に 巻き込まれ居る 旅客機よ
(ふゆぐもに まきこまれおる りょきゃくきよ)
16297 【季語】 冬 【季節】 三冬


三列に トイレ並べて 紅葉待ち
(さんれつに といれならべて もみじまち)
16298 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


どこよりも もみじ葉強き 役所前
(どこよりも もみじばつよき やくしょまえ)
16299 【季語】 もみじ 【季節】 晩秋


柵越しの 天使の唇 清けしや
(さくごしの てんしのくちびる さやけしや)
16300 【季語】 清けし 【季節】 三秋


君が顔 気が気でなくて 黄ばみけり
(きみがかお きがきでなくて きばみけり)
16301 【季語】 黄ばむ 【季節】 晩秋
黄ばむ=黄葉する


北風を 凌ぎし猫の 知恵の冴え
(きたかぜを しのぎしねこの ちえのさえ)
16302 【季語】 北風 【季節】 三冬


側面に もみじ葉載せて 列車行く
(そくめんに もみじはのせて れっしゃいく)
16303 【季語】 もみじ 【季節】 晩秋


西からの 冬雲反す 陽の力
(にしからの ふゆぐもかえす ひのちから)
16304 【季語】 冬雲 【季節】 三冬


看板と 山茶花に観る 品と格
(かんばんと さざんかにみる ひんとかく)
16305 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


竹笠の 冬灯の温もり 内外に
(たけかさの ふゆびのぬくもり うちそとに)
16306 【季語】 冬 【季節】 三冬


消火器の 文字みな消され 冬旱
(しょうかきの もじみなけされ ふゆひでり)
16307 【季語】 冬旱 【季節】 三冬




コメント
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