処暑過ぎて 世の中少し まともなり
(しょしょすぎて よのなかすこし まともなり)
20545 【季語】 処暑 【季節】 初秋
風優し 秋の風鈴 閑かなり
(かぜやさし あきのふうりん しずかなり)
20546 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋の鯉 吹き出しし泡 粘りあり
(あきのこい ふきだししあわ ねばりあり)
20547 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋風よ 入れ歯の音を 消してくれ
(あきかぜよ いればのおとを けしてくれ)
20548 【季語】 秋風 【季節】 三秋
新涼や 踏切横の 饅頭屋
(しんりょうや ふみきりよこの まんじゅうや)
20549 【季語】 新涼 【季節】 初秋
朝顔や 嫁の顔にも 朝が来た
(あさがおや よめのかおにも あさがきた)
20550 【季語】 朝顔 【季節】 初秋
秋昼寝 人生一楽 これだけよ
(あきひるね じんせいいちらく これだけよ)
20551 【季語】 秋 【季節】 三秋
涼新た 深み増す味 唐辛子
(りょうあらた ふかみますあじ とうがらし)
20552 【季語】 涼新た 【季節】 初秋
落蝉は 足天に向け 仰向けに
(おちせみは あしてんにむけ あおむけに)
20553 【季語】 落蝉 【季節】 晩夏
秋めくも 未だに一歩 踏み出せず
(あきめくも いまだにいっぽ ふみだせず)
20554 【季語】 秋めく 【季節】 初秋