どこまでも青い空が続く
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名古屋からの帰り、駅から丸の内の勤務先まで、強い日差しの中を、歩道並木の木陰を選んで
歩いた。
桂やシナノキに交じって、ナナカマドの実が、みかん色まで色付いていた。
総じてナナカマドは街中の暮しに馴染めないようだ。
歩道を波打つほどに盛り上げて成長する桂に比べて、ナナカマドは病弱にみえる。
日本銀行脇の桂は、お金の霊気をふんだんに吸いこんで格段に元気である。
もし何かの事情で、住民がこの街を捨てたとしたら、100年後この界隈はどう変わっているのだろう。
アンコールワットで繰り広げられていた、樹木と石造建築のせめぎ合いと共生を思った。