母親
ヒナ達
早朝 夏草が茂る氏神様の境内で雌雉を見かけた。
春 雄雉が甲高い声を響かせて、縄張り宣言する姿を、何度も目にしたことがある。
このあたりで営巣した一家の母さん雉なのだろう。
雉の子育習性は知らないけれど、昔雉の卵をチャボに抱かせて孵化させた人がいた。
孵化と同時に雛鳥は親鳥?の後に隊列を組んでピヨピヨ鳴きながらついて回っていたように記憶している。
野生の雉も、多分全卵の孵化が終わったら、巣を捨てて移動生活に移るのではないかと思う。
親雉は小高い石垣の上で、周囲を監視しているように見えた、さらに近づこう歩き出したとき、親が突然低い声で鳴いた。
同時に境内の草むらの中から、ハトほどに成長した数羽の雛が現れて、カメラを構える間もなく、細い道を横切って、隣にある放置畑の藪に逃げ込んだ。
さらに、親鳥が一声鳴くと、今度は境内のはずれにある桜の枝から、数羽の雛が飛び降りて、よちよちと走り同じ藪陰に消えた。この時の様子はかろうじて写すことができた。
総勢10羽はいただろう、雛達はすでに空を飛ぶ翼をもっていた。
ようやく判ったことは、勝手気ままに行動する雛鳥10羽を同時監視は不可能だ、母親は雛達を二班に分け、一組を桜木の枝に待機させ、一組を境内の草むらで朝食をとらせていた。もちろん地上は危険が一杯だから、常に親鳥は高台から監視を続ける必要があり、頃合いを見計らって班を交代させるのだろう。
長居はご無用と早々に退散した。
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