昨日新雪の山が薄紅色に染まった。小さなモルゲンロートである。
いつものように梓川、奈良井川の川霧が少しづつせりあがって、丘陵地を覆ってゆく。
昔々龍という聖獣が生息していた頃、松本の市街地や安曇野の沃野はまだ深い湖の底であったという。
川霧に包まれた風景はその広大な湖を彷彿とさせる。
貧しい村人に豊かな土地を与えようと、龍神を母に持つ泉小太郎は,母の背にまたがり湖の北方にそびえる岩山を崩し、苦難の末放水路を切り開いた。
この湖の名前も広さも明らかではないが、その大きさは地勢から判断して琵琶湖に匹敵する面積があったのではないかと思われる。
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