北窓の斜光
今年のように冬が長いと、朝日の斜光が北窓に射す日が待ち遠しい。
曇りの日や外泊が続いたりしていたが、今朝北窓のカーテンにゆらめく陽光を見た。
開けた窓の向こうを、早いスピードで日の出の紋様が広がっていった。
冬の頃は 向こうの山麓は早い時間に陽光が満ちて、こちらの住民たちはいつも羨望の眼差しを向けている。
風景を見ながら、日に出の時間が逆転して、もうこっちのものだと一人喝采した。
昨日 団体の役員慰労会があって、車に10分程乗る温泉に出かけた。
ここの蕗の薹、ナズナ、蓬、藪カンゾウ等の摘み草を素材にする女将の手料理は定評がある。
藪カンゾウは「トテコッコ」といって、以前はこの辺りで食する習慣はなかったが、最近になって山菜の仲間入りを果たした。
北窓の向こうの川岸は、茫々たる枯野であるが、間もなく摘み草の素材で溢れる季節になる。
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