「蔓返し、チャンとしてるやん!」、「蔓返し、せなアカンの?」など、さつま芋蔓を整理すると、よくご近所さんから言われる。その都度、「いや、蔓返しと違うんや!」と返答し、その事情を説明する。
さつま芋の畝は、雑草退治作業が厭なので株元以外は全面マルチにしている。そのお蔭で、蔓が伸びても土との接触がなく節から根が出ることはない。節から出る根を生やさないためにする「蔓返し」、我が家庭園芸では無縁のこと。
2畝毎に人が通れるように「蔓返し」のように蔓を左右に分けるのは、収穫時の蔓切作業の負担を軽くするために行っている。こうすると、収穫時には2畝単位で蔓を容易に切断できるので巻きついた蔓に手こずることもないし、切断した2畝の蔓も玉ころがしの要領で巻いて行くと片付けも早くなる。何年も作っていると、楽して作業することだけは機転が利くようになってくる。
<写真:一見、「蔓返し」。でも「蔓返し」ではない>