8月9日(土)。朝のこと。
起床して蛹を見ると,羽化が近づいてきた様子です。昨夕見た感じから,たぶん半日と少しで羽化するだろう,夜に羽化することはまずない,と思い切って予想。それで早朝に観察したら,やっぱりまだ羽化していませんでした。やれやれです。
こうなると目を離せなくなって,傍でずっと羽化の瞬間を待ち続けました。
午前8時43分。 いつ羽化が始まってもよい状態です。
午前8時51分。ファインダーを覗いていると,殻に亀裂が入りました。
午前8時52分。ゆっくりと頭部が出始めました。眼と触覚が確認できます。
午前8時52分。からだが出てきました。前脚も見えます。
午前8時52分。上に向かって,ぐっとからだを伸ばしました。そして,あとはスルスルッと素早く出終わりました。できるだけ早く翅を広げる姿勢を保ちたいのでしょう。
午前8時53分。蛹の殻の付いた葉で,脚場を確保しようとしていました。
午前8時54分。 葉と殻に脚をおいた姿勢になりました。翅がゆっくり広がっていきます。
午前9時03分。10分も経つと,もう翅がしっかり広がっていました。しかし,まだ軟らかいので飛ぶことはできません。
こうして,無事に羽化が終わりました。それを見届けることができて,ホッとしています。大変化を目の当たりにできるのは,やはり観察の醍醐味でしょう。いのちの誕生という感じがひしひしと伝わってきます。
もう1個体の羽化が見られたらスゴイだろうな,と密かに思っていたところ,同じ日の午後羽化し終えていました。わたしがいない間の出来事です。観察結果からいえるのは,成長には個体差がかなりあることということです。羽化を見届けられず,なんだか残念。