自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その326)

2014-08-11 | ジャコウアゲハ

『ジャコウアゲハ観察記(その324)』で,花を食する幼虫について取り上げました。今回は,それと似た例で,ウマノスズクサの子房を食べる例をご紹介しましょう。

子房が膨らんで結実するのをたのしみにしているところへ,ごく小さな幼虫がやって来て,それを食しているのを目撃。


地上部なら食草のどこでも食べ尽くす幼虫のことですから,当たり前なのですが,この小さなからだにして大した食欲です。

 

 
熟する子房の中に,種の子どもが詰まっているのが見えます。たまたま見た光景ですが,生態を見るうえで貴重な材料になります。

 

 


一枚の葉に卵が2つ

2014-08-11 | ヤマトシジミ

ヤマトシジミの孵化が観察したくて,植木鉢に自然に生えたカタバミをそのままにしておいて,庭に置いています。庭には,ヤマトシジミの成虫が蜜を吸いに訪れたり,産卵に訪れたり。これなら葉に卵を産み付けるにちがいないと期待していたら,やっぱりそのとおりになりました。もしずっとその場にいて観察を続けていたら,産卵シーンを撮影できるはず。

鉢を数日そのままにしておいて,また卵を確認したら,一枚の葉に2個も卵が産み付けられている例が出てきました。

2つが寄り添って付いている例もあります。これは,果たして同じ成虫が同時に産んだものなのでしょうか。あるいは,別の成虫が産み付けたもので,まったく偶然隣り合わせになったのでしょうか。ふしぎな事例です。


先に挙げた例では,その後,1個の卵が孵化。もう一つの卵は数日後に孵化。したがって,別個体が産卵したとまずは考えてよさそうです。

しかし,すぐ隣り合わせのこの例では孵化の時間的なズレはどうなのか,気になります。