盛夏。ジャコウアゲハの成虫がわずかに『アゲハの庭園』を訪れていますが,見かける個体はほとんどいません。この気象条件では,羽化する個体はすくないようです。蛹の数は驚くほど多いのに,羽化する兆候はまったく見えません。
激しい雨が襲った日のこと。一時雨が止んだときに,大急ぎで蛹を写しました。この個体は,色から見て,蛹化後,日が浅いことがわかります。
まったくはみ出した話ですが,幼虫から垂れ下がる雨粒に近くの景色が写りこんでいます。水玉がちょうど凸レンズになっているのです。そのおもしろさを残したくて,この構図を狙ってみました。
下の個体は蛹化後,30日が経過しました。色からは,相当な時間が経っていることが窺えます。しかしながら,まだ羽化しそうにありません。
こんな調子ですから,羽化が始まれば,次々にその場面を観察できます。スゴイだろうなあと今から,わくわくしています。