自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その328)

2014-08-21 | ジャコウアゲハ

この程,ジャコウアゲハの天敵に関する,別の場面に出くわしました。

我が家の『アゲハの庭園』でのこと。過日クサキリを見かけた場所にあった前蛹が,なんと無残にも何ものかに襲われ,茎から宙ぶらりんになっていたのです。帯糸が引きちぎられて,からだが尾端を固定したままぶら下がった格好です。

 


その“何もの”かはまったく不明です。見つけたとき,周辺を見ていったのですが,天敵らしきものは見つかりませんでした。

被害に遭ったのは,前日,「蛹になるなあ」と確認しておいた個体です。残念。

さらに,さらに。この前と同じように,蛹が被害に遭っている事例に出くわしました。茎で蛹化していた個体です。尾端部も残っています。

 


次々にこんな被害例が出てくるとは驚きです。

これまでに目撃してきた例から,産付された卵のほんの1,2%が生存するに過ぎないというのはよく理解できます。卵,幼虫,前蛹,蛹,それぞれの段階で,それぞれに危険に遭遇します。これはどの生きものにとっても共通の,当たり前の摂理です。にもかかわらず,こうした場面を見ると,改めていのち一つが生きつづける大変さを感じてしまいます。