自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

誕生後間もない幼虫

2014-08-13 | ヤマトシジミ

ベニシジミの孵化を観察したときを思い起こすと,複数の卵を対象にしてやっとその瞬間に行き当たり,たった1事例ゆえに相当に緊張して撮影したことが印象深く残っています。

それと同じように,ヤマトシジミでも運よく孵化場面を激写できればと思うのですが,これもまたかなり苦労の伴なう観察になるでしょう。しかも苦労しても成功するかどうか,まったくわからないのです。

そんななか,孵化後間もない幼虫(A)を見つけました。卵の近くに,からだの大きさと比べると毛の長い幼虫がいました。色は薄黄色で,いかにも誕生して時間が経っていない様子。

 


その幼虫を撮っていて,さらに孵化後ほとんど時間が経過していないと思われる幼虫(B)が,ファインダー視野に入ってきたのには驚きました。一枚目の写真を確認すると,それが写っていたので,さらに驚きました。


からだの大きさは,さらに小さい感じです。卵の殻が近くにありました。

「これはいいや」と思いながら,2個体を一枚の写真に収めました。タイミングというのは運にも左右されます。出てきた幼虫の卵を,もうすこし早く観察できていれば誕生の瞬間を撮れたのですが,そうはいきませんでした。卵をじっと見ているわけにもいきません。

「そのうちに,そのうちに」と念じるほかありません。