自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

畑のセスジスズメ

2015-07-23 | 昆虫

セスジスズメはスズメガの一種。幼虫はたくましいほどに,いろんな食草をもりもり,ばりばり食べます。

いつ頃か畑に侵入したヤブガラシが,野菜の間からわんさかと芽を出し,はびこっています。ジャガイモの生育季節には,ジャガイモの茎に絡んで勢いを誇っていました。ジャガイモを掘って以降,長い地上茎はなくなりましが,地中にあちこち残った地下茎から,芽を吹き出しています。そこから出た葉に幼虫が付いているのです。

地表から10cm程のところに幼虫がいました。こんなにわずかな葉でも容赦なく食べ尽くします。でも,ヤブガラシもじつにたくましくって,容易に復活します。


空腹時だと,ヤブガラシが見つからなければカラスビシャクも。 


別のところで,大きくなった幼虫が地表でからだを休めていました。遠景を取り込んで収めたのが下写真です。レンズは『虫の目』を使用。中央付近に,葉を食べられたカラスビシャクがポツンと立っています。小石がごつごつ剥き出した地表で,のんびりしている様子が伝わるでしょうか。満腹気味だと見えます。


畑では,サツマイモやサトイモの葉も大好物です。葉が食べられていると思えば,セスジスズメの仕業です。花壇だと,ホウセンカだって食べます。嗜好の広さには頭が下がります。

やがて地中に入って蛹化します。畝を耕していると,蛹がよく出てきます。こんな簡単な目撃例がつながって,生態が見え始めます。