自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アゲハの蛹とアゲハヒメバチ

2015-07-07 | アゲハ(ナミアゲハ)

壁に立てかけておいた竹に,アゲハの蛹が付いていました。

羽化をたのしみにして室内に持ち込み,そのときを心待ちにしていました。ところが,ある日見ると,からだにぽっかり大きめの穴が!  直径5mm。中は空っぽ。びっくりしました。寄生バチの被害に遭ったにちがいないことは想像できたのですが,ではいったいどんなハチなのか,さっぱりわかりません。


それで,とりあえず室内のあちこちを見ていきました。すると,偶然,ガラス戸に付いているハチが目にとまりました。「ははーん,このハチだな」と思い,写真に撮って調べることに。

 


結果わかったのは,アゲハヒメバチではないかということでした。説明には,アゲハに寄生するとの記述がありました。

このヒメバチが寄生していて,羽化後出てきたのかも。確実な証拠はありません。しかし,状況証拠としては“確実”に近いものが得られたように思います。事実とすれば,ずいぶん大きなハチが体内に産卵するものです。驚きです。

せっかくの機会なので,アゲハヒメバチのからだをくわしく撮影しておこうと思いました。以下,その中から,いくつかご紹介しておきます。

 

 
長い触角をしきりに動かしています。

 


「狩人だぞ!」っていうスゴミが伝わってきます。大した大顎です。 

 

 
頭部は意外に小さい感じ。その中で,複眼は十分に大きく見えます。単眼もチラッと見えています。胸部はいかにも運動器官の中枢といった雰囲気を醸し出しています。力強そうです。

 


印象にくっきり残る出合いでした。