自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモ栽培物語(番外編)

2015-07-01 | ジャガイモ

ジャガイモを掘ったとき,小さなイモをそのまま地中に放っておくと出芽して生長します。芽を引き抜かず放っておくと,地中にはイモが形成されます。市販の種イモを植え付けたわけではありませんが,そこそこ満足できる程度には収穫できます。

そんなふうに出芽した株を,今年も,いくつかそのままにしておきました。すると,やっぱりイモができ,さらにジャガイモのおもしろい生態が観察できました。それについて書きとどめておきましょう。なお,ジャガイモの品種はアンデス・レッドです。

ストロンが長く伸びて先が地表に現れ,そこに塊茎(イモ)が形づくられていました。塊茎の先から頂芽が出ています。大きいほうのイモは,種イモ代わりになったものです。

 


地表近くにたくさんのイモが! イモの先端に小さなイモが付いています。頂芽に養分が蓄えられ,太っているのです。


栽培とちがって根元に覆土をしていないので,こんな現象がいくつも起こります。


団子状に連なったイモがありました。先端のイモと葉は,地表上に出ていたことがわかります。


「そこそこ満足できる程度」の収穫量かと思われます。 


化石で見つかった恐竜の卵,とでもいった景観です。 


もちろん,一株でこれだけの収穫です。 

 
この株にも,大きなイモが育ちました。

 


一方,実は一つも見かけませんでした。株数がすくないので結論づけられませんが,結実の確率は「アンデス・レッドはほとんどなし」といえるでしょう。別の畝で栽培しているアンデス・レッドでも果実の姿は見かけていません。