自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヨッさんからの電話

2015-07-06 | 随想

近くの人には,わたしが昆虫生態写真を撮っていることが伝わっているので,結構協力者があります。道路脇で這うようにして撮影している姿が目撃されているようで,「あれはあんたしかないなあ。よほどおもしろいんやなあ」といわれたことがあります。それがお馴染みのスタイルになると,「どこそこに,〇〇がいる(ある)」なんて情報を届けてもらえるまでになります。お蔭さまで大助かりです。

つい先日の夜,ヨッから夜電話がかかって来ました。

「玄関のアロエに,アゲハの大きな蛹が付いとるんや。板塀には小さな蛹が付いとる。こんな大きなのを見たことがあらへん。植木鉢に植えたアロエやさかい,持って帰って写真に撮って,観察してないか」。そんな内容でした。

翌日の夕方,ヨッさん宅を訪ねました。玄関の植木鉢を見せてもらうと,確かに大きな蛹が付いていました。クロアゲハの蛹です。


玄関の庭にはキンカンが植わっていて,それが相当に大きくなっています。そこで育った幼虫が,ここまで歩いてきて蛹化したのです。なぜここを蛹化の場所に決めたのか,よくわかりません。偶然なのか,必然なのか,それもわかりません。

一方,小さな蛹は,ほんとうに小さく見えました。こちらはアゲハの蛹です。2つを比べると,確かに大きさには驚くほど違いがありました。

結局,ヨッさんの強い奨めもあって,植木鉢を預かって帰りました。これから変化を見ていこうと思います。