自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

”虫の目”でとらえたセツブンソウ

2019-03-02 | 植物

昨年の今頃,セツブンソウの自生する村里を訪ねてシリーズ記事にしました。セツブンソウは春を告げる花として知られています。その匂いを嗅ぎたくて,今年も出かけたのでした。春を告げるといわれ愛でられているほどですから,いのちの芽吹きを感じさせる花として大切に扱われてきたことでしょう。昔はあちこちにふつうに自生していたのに,植林地を増やすという国策の被害に遭って,もう一部にしか生えていないといいます。

栄養分が少ない痩せ地にしか生えないほどの,なんともひっそりとした草花。他の草には生きていくのに厳し過ぎる環境なのです。この花と人とのつながりを感じたい,さらには昆虫とのつながりも確認したい,というのがわたしの関心事です。

訪れた日は快晴。一カ所は南斜面の群生地。日当たりがよいので,生長がよく,もう満開を過ぎていました。

 

 

セツブンソウを観賞しようと,訪れる人がちらほら。 

 

おしまいに,接写で撮っておきました。昆虫の姿はまったく見かけませんでした。 

 


”虫の目”でとらえたアマナ

2019-03-02 | 植物

ここは水田の畔。アマナの群落が広がります。ユリ科植物の葉らしい葉が群立しています。

 

アマナについてはずっと以前に記事にしたことがあります。

この植物はわたしの少年時代の思い出につながっていきます。地中にある鱗茎を掘り出して口にした記憶がくっきり残っています。その甘味から,アマイモと呼んでいたこともよみがえってきます。 

 

これだけの群落には,たいそう多くの鱗茎が埋まっていることでしょう。間もなく花茎が伸びかけ,開花します。その生長を”虫の目” で追ってみます。

わたしのむらには,このアマナ群落が数カ所あります。複数あると,それだけ風景が多彩になります。多彩だと,”虫の目”を通して観察・撮影すれば,想像以上にゆかいな風景が広がるでしょう。