昨年の今頃,セツブンソウの自生する村里を訪ねてシリーズ記事にしました。セツブンソウは春を告げる花として知られています。その匂いを嗅ぎたくて,今年も出かけたのでした。春を告げるといわれ愛でられているほどですから,いのちの芽吹きを感じさせる花として大切に扱われてきたことでしょう。昔はあちこちにふつうに自生していたのに,植林地を増やすという国策の被害に遭って,もう一部にしか生えていないといいます。
栄養分が少ない痩せ地にしか生えないほどの,なんともひっそりとした草花。他の草には生きていくのに厳し過ぎる環境なのです。この花と人とのつながりを感じたい,さらには昆虫とのつながりも確認したい,というのがわたしの関心事です。
訪れた日は快晴。一カ所は南斜面の群生地。日当たりがよいので,生長がよく,もう満開を過ぎていました。
セツブンソウを観賞しようと,訪れる人がちらほら。
おしまいに,接写で撮っておきました。昆虫の姿はまったく見かけませんでした。